中学受験は競馬!?
久々に入試応援に行って思ったこと。
「あー私はこのクレイジーな業界にどっぷりだったんだなぁ」という感慨。塾同士の陣地争い、旗、他塾を威嚇する「絶対合格するぞー!」の大合唱。だって「常在戦場」なんて字がはためいているんだ、異常だろう、やっぱり。
子供たちはメガネをかけている子が圧倒的に多い。寒いのと緊張で顔も青白い。塾の先生を見つけては、ほっとした表情を浮かべる。だから私たちも行く価値があるのだが。
こんなことを言うと非常に失礼ではあるのだが、今読んでいる競馬ノンフィクション「シービスケット」が頭にこびりついているせいか、受験校の門の前に立つ私の頭には「出走ファンファーレ」が鳴りやまないのである。
子供たちはパドックのような受験校への道を歩き、出走ゲート=正門に吸いこまれる。
馬券=受験票を握りしめた親たちは、祈るような思いでついていく。何しろ、レースがたくさん控えている上に多額の投資もしている。
厩舎である塾に雇われている調教師=塾講師たちは、子供の仕上がり具合や体調を表情からチェックし、その子にあったやり方で勇気づける。
送り出せば後は神のみぞ知る、だ。
愛馬を送り込んで、門の前でまだ調教師にぐずぐず不安を訴える馬主もいるが(笑)。
勝利は「合格」というゴールでもたらされる。
鼻差で落ちることもある。
子供によい教育環境を…スタート時点の動機は純粋だし、最後まで親は子供のことだけ考えて受験に望んでいると信じたい。
しかし、いざ始まってしまうとそんなキレイ事は吹っ飛ぶ。容赦無く「何戦何勝」という結果と、保護者同士の嫉妬や調教師への恨みつらみなどが出てきてしまう。こういう時に、達観していられる親なんてめったにいない。我が子も傷つくが親だって傷つくんだ。でも、ここで慌てない親がいいとも言わない。本気で一喜一憂してやらなきゃ、子どもに失礼だ。
えげつない世界でもあるが、子どもはもっとたくましい。
奈良の受験が終わり、1点差で落ちた男子がいた。
「先生!コイツ、“写真判定”で落ちてんで!」
クラス中がげらげらと笑っている。
おぉ、よくわかってるでないの。私の可愛いお馬さんたちよ。
不謹慎?目くじら立てないでね。
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Comments
私は中学受験して後はそのまま大学に行ったクチなのですが
志望校の前の朝のあの雰囲気というのは20年近く経った今
でも思い出せますね 笑
自分は小さな塾に通っていただけだったのですが、何か
「必勝」みたいな雰囲気醸し出してる大人見て子供ながらに
「イヤ~」ってなっていた記憶があります 苦笑
勿論結果が全てという点はその通りなの解るのですが、
子供に対してイイ暗示かけてるなら良いかと思いますが
「周りは莫迦ばっか」とか「ほら皆賢くなさそうだろ」
的発言って聞こえるように言われると何だかなあ~って
なってしまいました(ってそれも作戦なのでしょうが 汗)
今子供が出来て、嫁さんの友達とかがお受験で眼の色
変えてやってるのみるとちょっと引き気味です。
というか、君自分どれ位勉強したか忘れたか?って人程
凄い事になってるのが何とも 笑
でもパドックとして受験会場の前見るとそれはそれで
楽しそうですね(関係者でなければ)
Posted by: やす | 2004.02.04 at 05:13 PM
>やすさん
そうですねー自身が中学入試経験者でも、とにかくハマってしまえば仕方ないです。
冷静さと愛情を両立させたまま受験を「成長のハードル」と捉えて結果よりも過程を重視する賢い保護者もいるんですが、7:3で最後は舞い上がってしまいます。
私の忘れられない保護者は「先生、絶対に落ちる学校を受けさせてください」と言いました。「あの子は今、痛みを知らなければまともな大人になれません」と。たしかに尊大でお山の大将タイプでした。
彼は今、公立でコツコツ勉強して成績を伸ばしています。すごい母親もいたもんだと思っていますが、そこまで達観できる保護者にはなかなか出会えませんね。
私でも馬券を勝ったら血眼になって走らせますよ、きっと(笑)
Posted by: クロネコとと | 2004.02.06 at 12:45 AM