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2004.05.10

速いテンポで授業をやる。

 受験国語は「スピード」も問われます。よくいるのが、女の子なんかで字が丁寧な生真面目に解くタイプの子で成績が伸びないってのがあります。理解はできる。読解力もある、でも遅い。授業中もノートを取るのがむちゃくちゃ遅くて解説を聴く余裕が無いような子は、やはりテストに弱い。

 そういう子には「速く正確に」が最重要、別に「キレイ」である必要は無いんだよ、こだわらなくていいからどんどん解こう、と教えます。もちろん「速くて雑」なのは認めません。男子に多いこの手のタイプにはびしびし「目が腐る!書き直し!」と叱ります。

 この速く読んで、質問にてきぱき答え、正確に解く「スピード」を鍛えるには「授業のテンポを速くする」ことを心がけていました。「速聴刺激で頭を鍛える」という能力開発のプログラムがありますが、あながち間違いでは無いと思います。

 最初の授業で言います。

「私の授業は速いぞ。それから文章と問題を行ったり来たりするから、そのつもりで必死でついて来い。ついて来ようとして頭をフル回転させて解説を聴くことそのものが、速く解くための訓練だから」

 「みんなが理解するまで、ゆっくり丁寧に解説します」なんてぬるいことやってちゃ、永遠に時間内に解けるようにはなりません(低学年は別です)。入試問題の量はアホほど多いのです。読む!意味を説明する!問題を見る!考える!当てる!答える!解説する!ポイントを黒板に書く!びしびし行きます。

 ただ、これで自分のテンポに溺れる先生ってのがいます。私も初期のころ陥ってたのですが、自分の好きなテンポの授業ってハマると気持ちいいんですよ。「上手な授業をする自分」に酔って、そして生徒が置いてきぼりになる…それを避けてこそ、プロ教師です。

 生徒だって追いまくられて1時間ではぐったり来ますので、ここは緩急です。心配しなくても誰かが答えに詰まってくれるので、それを解消するためにじっくり考える時間を取れます。

 いつもゆっくりなあの子が置いていかれて無いか、気の散りやすいアイツはちゃんと今、問の3を見ているだろうか…私は机間巡視の鬼です。ぐるぐる回って読んだり当てたりしながら目を配って、ついて来れてない子のところでは文章をクラス全体に向けて読みながら、その子のテキストを指でたどって指示します。

 よくやるのが、「~って書いてあったところ、ハイ指差して!」という指示。子どもたちは競って、テキストの文章の部分を指差します。最初はおたおたしている子も、だんだん速くなってきます。問題を読んでからぱっと文章の該当箇所に戻る訓練です。これには当然、文章のどこに何が書いてあったか覚える記憶力も必要で、それを補助するための「読みながら線引き」は必須です。(この辺は長そうなのでいずれ)

 授業アンケートで「解説が速すぎる」とか「遅すぎる」と書かれてしまうのは、ポリシーを持って授業のリズムを作っていないからです。全員に合わせるのはもちろん無理ですが、それを個別に補いつつ授業をする。…単純に、テンポの速い授業は活気があっていいですよ。子どももノッてきますし。最近の子は、スピードに対しては適応力があると思います。ゲームとアニメのせいなんですが(笑)。
 

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コメント

はじめまして、「blog-gold」というサイトでライターをしております、しろくまと申します。
6人のライターが面白いと思うblogをほぼ毎日紹介しているサイトです。

http://www.blog-gold.com/

5月7日の担当記事で紹介させていただました。ご報告が遅れて申し訳ありませんでした。
毎回の更新、勉強になることが多くて楽しみにしております。

投稿: shirokuma | 2004.05.11 00:51

>しろくまさん

サイト拝見しました。Blogとは思えないレイアウトでびっくりしました。ご紹介ありがとうございます(^o^)丿

これからもお役に立つ(?)情報をお届けします。

ありがとうございました。

投稿: クロネコとと | 2004.05.12 20:35

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