優等生・ハーマイオニー考
「ハリー・ポッター アズカバンの囚人」を公開早々観たのですが、あれは学校物なので教師の目から観ていると面白いです。生徒に嫌味を言いまくるスネイプ先生なんて教師としては最悪なのですが、意外といい人だったりするので侮れません(笑)。
1作目は先生がハリーに箒をあげちゃうので「おいおい贔屓かよ」と思って醒めてしまいました。せっかく優勝して大喜びしていたスリザリンも、ハリーポッターのいるグリフィンドールに最後に大逆転されてしまい(しかも校則破って褒められる結果になるという矛盾)これでは「悪い魔法使いの輩出される寮」になるのもやむなし、と思ったものです。
私はホグワーツ魔法学校におったら絶対にトイレの裏でハリーをシメてますね。「お前、努力もせずに親の七光りだけでええ気になっとんなよ」とか何とか(笑)。
さて、この映画の中ではハーマイオニーが大変興味深いキャラクターです。いるんですよ、ああいう女子生徒って。物怖じせずに手を耳にぴったり沿わせて手を挙げる!とにかく当てて!知ってるの!勉強してきたの!って女の子。
彼女は1作目や2作目ではまだまだ「できて褒められること」に喜びを見出している、勉強の目的をはき違えた感じの描かれ方だったのですが、3作目では果敢に「学問」そのものに快感を覚えている様子が見受けられました。そうじゃなきゃ、あんな技(映画観てね)まで使って授業に出られません。全てを吸収したい!という熱い思いを彼女から感じるのです。あんな生徒欲しいです。
人に認められる快感から学問そのものへの興味に移った時、子どもは劇的に成長します。マニアックになってしまう可能性もありますが、それでもいいんです。
クラスに多い「私できるのよ!」タイプの女の子が、本気で勉強にハマると静かになります。うるさい男子をキッとにらみつけたり(笑)。そして無駄な質問をしなくなります。前は「褒められるため」に勉強していたので、自分の賢さや努力を誇示するためにしょっちゅう意味の無い質問をしに来ていたのが、本当に突っ込んだ質問しか持ってこなくなる。わかれば満足できるようになるからです。
ハーマイオニーのさらなる成長に次回も期待しつつ、トラブルメーカー・ハリーには言わずにおれません。「もっと勉強しろ!」…まぁ才能だけでやっていける、教師としては嫌なタイプです。入塾して最初のテストで、いきなり塾内トップになるような。
しかし、ホグワーツ魔法学校にはまともな教師が少ないです。生徒との馴れ合い、気まぐれ、贔屓、感情的などなど、あげくに○を見たら××になるなんて、そりゃPTAも騒ぐよ(笑)。
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問題作成用の小説読んでます。少年物もあれこれ時代を反映してますね。
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