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2004.09.01

まずは大人から。

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「あたりまえだけど、とても大切なこと~子どものためのルールブック」ロン・クラーク著・草思社

 話題の教育本は一通りチェックします。立ち読みのことも多いですが、気になるものは買います。この本は「こんなことを外国人に教えられるって悲しい」と思いつつ、アメリカ教育事情も知りたかったので購入しました。以下の項目なんて大人で出来ない人がたくさんいますし、私自身も非常に反省(汗)。

・人の意見や考え方を尊重しよう。
・だれかに質問されたら、お返しの質問をしよう。
・信じるもののために立ちあがろう。
・まちがいを受け入れよう。
・現在を楽しもう。

 このあたりは非常に抽象的ですが、実例を織り交ぜて説明してくれます。教師は読んで損の無い本だと思います。私がこの本で一番目に留まったルールは、

「口をふさいで咳やくしゃみをしよう」

…です。なんて小さいことだろう、と思わないでください。子ども達は、この程度の非常に基礎レベルの躾が全くできてないケースが多いのです。

 この間も飲食店で私達の丸テーブルの周りを、ぐるぐる追いかけっこをしている兄弟がいました。両親は隣のテーブルから「可愛くてたまらない」という表情で、おどける彼らを見守っています。私は危うく教師モードに入って子ども達の首根っこを掴むところでした。

 私達は彼らにとって全くの他人であり、飲食店は公共の場なのです。少なくとも他人を不快にさせるべきではない、というルールを親は叩き込まねばなりません。…っつーかお前達、何を微笑んで見てるんだよ、子どもとまとめて説教じゃ!という気持ちでいっぱいでした。しませんでしたが(笑)。

 まずは親から。教師から。…作者は子どもに向けながらも、大人にも目配りをしながらこの本を書いていると思います。欠点を挙げるとすればこの先生は完全主義に過ぎてしまい、「代講の際には代理の教師に授業をやらせるのが不安なので、授業ビデオを収録して先生には再生と停止の指示だけ出しておく」という徹底ぶりは、少々イヤ味かも。代講の先生に同情します。

 でもさすがに「全米で最も優秀な教師」と言われる人だけに、ハーレムの底辺校での子ども達の接し方など悪戦苦闘しながら掴み取ったノウハウ、そして何よりも熱意に感心します。自分が築いてきたものと重なる部分もあり、国は違えど子どもはどこも一緒なのかもしれません。読んでいると、また授業をしたくなってきます。それほど悪さをする(笑)生徒の姿が、活き活きと浮かび上がってくる本でもあります。

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 11月にでも、東京と大阪で授業をしようかと考えています。今度はもう少し気楽な、言葉遊びと作文を中心とした3~4年向けの「ことば塾」のようなものです。6年生はさすがに焦る時期なので、個別相談や個別指導の時間を取ってみようかと思っています。5年生を中心に記述指導も、ご要望が多いので何かの形でやりたいです。

 基本的に、塾を邪魔したいワケではないのでスケジュールに気を遣いつつ計画中です。ご要望などあれば、メールでお知らせ下さい。全てのご要望にお答えできませんが、参考にさせていただきますm(__)m

 また教師向けの研修のご依頼もいただくのですが、当面は関西圏だけでお請けしています。塾のカリキュラムやカラーに合わせた研修プログラムで対応できますので、お問い合わせ下さい。国語に限らず「子どもをやる気にさせる方法」「家庭学習の徹底法」などの研修も可能です。

 プロフィールなどはこちらでどうぞ>>「くろねこ国語塾」
 

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コメント

私、そういう子供に遭遇するとしばらくは我慢していますが、目に余る!と(あくまでも自分の尺度で(--;)判断すると喝いれてしまいます(汗)。

自分の子供は公共の場で走り回るようなことはさせなかったし、万が一、公共の場で「ごんた」こねようものなら、腕をつかんでひきずってでも「退場」しましたです。

よく、いってもきかないしぃ、なんて言い訳する親がいますが、「きかない」んじゃなくて親が甘い・・・それに尽きます。(--;
ほんとに、年々子供のお行儀が悪くなってきていて困っております。

一方、別の次元で自分の子には手を焼いております(涙)。

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翻訳本だと原書が読みたくなり、検索して購入しちゃったりするのですが(この手の本は英語も読みやすい場合が多いです)、結局、買ったことで満足して積読になってしまうのですね(T0T)。
とりあえず、立ち読みしてこよう(ヲイ

投稿: serena | 2004.09.01 09:21

serenaさん、お返事遅くなりました。

そうですね、私も喝を入れた時があるのですが「怖いお姉ちゃん(当時20代)が怒ってるからやめなさい」なんて叱るのを聞いて飛び蹴り食らわそうかと思ったことがあります。

それ以来、何となく「怒るだけムダ」と公共の場では我慢するようになってしまいました。ただ子どもだけ単発で暴れていると、叱る時もあります。(塾帰りの子が電車で暴れているとつい、本能が…)

この本は「やり過ぎやろ」みたいなところはありますが、こういう教師がいてもいいなと思える本ですね。また感想などお聞かせ下さい(^o^)丿

投稿: とと | 2004.09.12 16:02

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