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2004.09.19

ある日の会話。

古いファイルを整理していたら、生徒と交わした会話で面白かったものを記録していたのが出てきました。閑話休題で掲載しておきます。

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6月23日

授業を始めると選挙カー。過ぎ去ると近所の肉屋の宣伝カー。
「コーチョ―の授業、呪われてんなあ」と井上。確かにやかましい。
気を取り直して文章を読もうとすると今度はヤンキーのバイクがバリバリバリ…。
「事故に会うて死んでまえ!」と思わずつぶやくと、奴らは大喜び。
「コーチョ―、今日の夕食の話題にするでえ」
「なんでやねん。先生はな、『事故に会うたら心配やねえ』って言っただけや」

…“嘘つき”の大合唱を無視してコーチョーは授業に戻るのであった。


6月25日

今日は慣用句の小テスト。穴埋め式である。
“( )人寄れば文殊の知恵”
「おい、オザキ、『千人』も寄って一つのこと話し合えると思うか???」
“かい( )に手をかまれる”
「『じゅう』って…。かいじゅうにかまれたら痛いじゃすまんで」
“( )の威を借る狐”
「『牛』!?またもう、なんか権力無さそうなもんに頼って…」
“立て板に(  )”
「『書く』?何を?」「えーっと『営業中』とか」「看板か…」

「腕を磨く」を「歯を磨く」なんて当然のように書きやがる。これでも彼らは受験生であった。コーチョ―の苦悩は深い。入試まであと6ヶ月。


6月30日

いっつも真っ黒で、「○○学院」なんてお嬢様学校に通っているくせに男子を足蹴にし、丸太から落ちて腰を痛めるような、まさにサルな小学生、マミは数ヶ月前まで成績も問題児であった。しかし、彼女はもともと高いI.Qを目覚めさせ、今回素晴らしいことにトップにたった。
「よお、“クラスで一番のマミちゃん”」
「何それ?」
「今週のテストクラスで一番やったで」
「うっそー!ほんま??」
「ほんま、ほんま。ようがんばったなあ」
「…今回だけやと思う」
「うーん、せやな。“天変地異”かもな」

その後、マミが事務所に来て辞書を貸してくれと言う。何を調べているのか寄ってみると、
“天変地異”を一生懸命探しとった。
「あった。『天と地の間に起こる自然の異変』…」
ごめん、マミ。


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 この時の生徒もすでに高1。懐かしかったのでそのまま掲載してみました。私と生徒の関係は、愛のある「ボケとツッコミ」だと思っています。彼らは解答でボケる。私が傷つけない程度にツッコむ。マミがもし大人しい子なら、絶対に「天変地異」なんて言いません。生徒との距離感や癖をつかんで、毎日会話そのものを楽しんでいました。

 こういうのが出てくると「現場に戻りたいなぁ」と思います。どんなお笑い芸人より彼らは最強!

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Comments

こういう話は全国の塾で繰り広げられていますよね
そしてこういうことが先生を辞められなくさせているんですよね

またこういう話を笑えない人が先生になってもいけないとも思う
こういう話をいろいろ集めて本にしたら相当売れるでしょうね
(立ち読みされ本NO1で終わってしまうかも。。。(笑))

Posted by: 涼人君 | 2004.09.19 at 09:32 AM

>涼人君さん

そうなんです。魅力的な時間ですよね。
全国の子どもの素敵な間違いを集めたコンテンツ、面白そうですね。今でも思い出し笑いするぐらいなので(笑)

Posted by: とと | 2004.09.25 at 01:02 AM

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