俳句授業・実況中継(1)~俳句って?
すっかり秋の気配になってきました。日本には四季があるので、メリハリがあっていいですね。私は風がすっと冷たくなって身が締まるような瞬間が好きです。
この季節の変わり目に、数年前にやった俳句の授業の実況が出てきました。そのまま掲載しておきます。基本的に、私は子どもに物を教える時に「多少の省略」「わかりやすいアレンジ」を心がけています。本物を隅々まで学ぶ時間が塾には無い。それよりも楽しくスッキリ定着させたい。嘘は教えませんが、アレンジは加えます。…ですからバリバリの国文学の視点で目くじら立てず、ご了承の上でお読み下さいm(__)m
かなり長かったので、3~4回に分けます。初回は「俳句の成り立ち」から話を始めます。対象は小5~6です。
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「はいよ、今日は俳句やるよ。出ないと思ってて突然出たら嫌やからね、しっかりやっとこう。○○中とか△△中は出たことがあるしな。俳句には色々ルールがあるねん。まずそのルールを教えるから、しっかり黒板写して暗記すんねんで。来週小テストやし、覚えるつもりで聞きや」
-《板書》--------------
俳句のルール
(1)定型(決まった型)
●基本…五・七・五の十七音
字余り…十七より多い
字足らず…十七より少ない
はちゃめちゃ…自由律
(例)咳を しても 一人
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「俳句は5・7・5、っていうのは知ってんな。5と7の繰り返しっていうのは日本の伝統的なリズムで、日本人はこの5・7の繰り返しやとむっちゃ落ち着くねん。同じように昔からある短歌はどうやな、何音やったっけ、北條」
北條「5・7・5・7・7の三十一音」
「その通り。このな、和歌が奈良時代からずうっと流行りまくっていて、室町時代にそろそろ飽きてきはったんやろなあ、この5・7・5・7・7をリレーで作る遊びが流行ってん。例えば尾崎が最初の5・7・5を作るな、ほんでその続きを山中が7・7とくっつける。テーマが『月』やったら、また次の田中が関係ある5・7・5を作る。また次の出口が7・7を作る…というように一晩中でもやって盛り上がっとった。これを『連歌』っていうねん。『連』はつながるって意味やろ。
そのうち、最初の「5・7・5」でもなんか格好ええやんか、ということで江戸時代に芭蕉のおっさんが色んなルールを整理して完成させたのが俳句。江戸時代は『俳諧』っていう渋い名前やってんけど、明治に入ったときに正岡子規っておっちゃんが『俳句』って名前をつけはったんが歴史。
だから5・7・5が基本やけど、字数が多かったり少なかったりは別にええねん。一応、特別やからそれぞれ『字余り』『字足らず』の名前がついてるし、覚えよな。それから、変わりもんの俳句を作るのが好きな人がいて、5・7・5になってへんやん、と思うこんなんでも『俳句や』と主張してるしに仲間に入れたったんが『自由律俳句』。あんまり入試には出んけど、覚えよう」
-《板書》--------------
(2)季語(季節を表す言葉)
俳句には絶対入れる。ないものを「無季俳句」という。
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「う~ん、君らだんだん季節感なくなってるしなあ。とりあえず聞いてみよか。木本、『あ~この言葉聞いたら春やなア』という言葉を何でもいいから言うてみい。みんなが納得せなあかんで」
木本「えーっと、桜!」
「そうそう、桜は春の季語やな。みんなも春やなぁって感じするやろ。ほんならどんどん行くで。河崎、夏やなって言葉は?」
河崎「すいか」
「そうそう、ええ感じやね。西村、秋は?」
西村「えーっと、もみじ、かなあ」
「いいねえ。犬伏、ほんなら冬いっとこ」
犬伏「雪だるま!」
「そうやな。その言葉を聴いて『あー季節を感じるなー』って言葉を入れるのが俳句のルール。日本の伝統の5・7・5を使って、日本らしい四季の変化を楽しんで表現するってのがカッコえねん。さー次はこの『季語』でよく出るヤツをチェックしよか」
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まぁこんな感じで板書に書き込んだり、当てて話を膨らませたりしながら進めていきます。下手にやると俳句の授業は相当面白くないジャンルなのですが、日本人ならではの「言葉の芸術」ですのでぜひ記憶に残るようにやりたいものです。多少、入試にも出るので授業の後は小テストで定着させます。
次は、よく出る季語を春から夏までチェックする授業を掲載します。


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