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2004.11.14

過去問やらずに合格無し。

 仕事が忙しすぎて、へばってました。今日はいよいよ本番迫る受験ネタを書いてみたいと思います。毎年、この時期の私の至上命題は「過去問をやらせきる」ことにありました。

 まずは志望校と受験校の過去問題集は全てそろえさせます。校長または担任だった時期には、他の先生がちゃんと授業に過去問を取り入れているか、どんな学校をやらせているか、宿題としてある程度出しているかを把握できましたが、去年いた塾では非常勤だったために最初、何もできませんでした。

 とりあえず国語の過去問はガンガンこなしていたのですが、話しているとイヤーな予感。「まだ赤本買ってない」「理科の過去問やってない」みたいな話を子どもがしています。そこで、担任の先生の許可を取って私が過去問を埋めているかのチェックをすることにしました。

【過去問チェック表:PDF】
※ご自由にダウンロードしてご利用ください。

 どーってことは無いんです。色んな教科で勝手バラバラにやってる過去問の点数を記録していき、合計を出し、合格最低点と比較するためのものです。ですから5校ぐらい同時進行で埋まっていく時もあります。私はこの表を授業の最初に机の上に出させて、前回から進んでいるか、どの程度点を取っているか、今後のペースをどうするかをチェックしてアドバイスして回ります。「アドバイス」というと聞こえがいいですが、大体こういう会話がなされています。

「あれ?○○中学受けるんちゃうの。そろそろやらんでええの」
「赤本買ってない」
「何?買ってない?過去問もやらずに入れてくれるような学校ないぞ!問題のタイプも違うし、やっとかな知らんで。来週までに買ってきて、1番古い年度一列埋めときや」

=======

「おっと、社会の欄がガラ空きやんか。授業では過去問やってへんの」
「まだあまりやってない」
「この学校の赤本は持ってるんやろ?」
「うん」
「じゃぁ、社会の先生にこの学校をやる予定があるか聴いて、できれば平成12年をやっといで。そしたらこの年が一列埋まって合格できるかわかるやん。今でマイナス54点やから、54点取ったら合格やな!取れる自信ある?」
「うーん」
「ほら、やってみなわからんやん。来週、この年度で合格できたか教えてな」

=======

「平成13年全部埋まったな…合格最低点に14点足りへんな。ちょっと国語が足引っ張ってるけど、何か原因思いつく?普段やったらもっと取れるやろ」
「漢字いっぱい間違えた…」
「そっか、じゃぁ覚えたら次から取れるな。ちゃんとおみやげノートに間違えた漢字書いたか?」
「うん」
「ほんならこれは大丈夫やね。他の教科ももう少し取れたかなーって問題あった?」
「算数は時間が足りなかったのと、社会は記号間違えた」
「おー!ほんなら本番ではミスせんかったら大丈夫や。でも最低点+15点は取っときたいよな。またがんばって今度は平成14年やってみて」

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 …こうやって脅したりなだめたり次の指示をしたりしながら、机を巡回していきます。(その間、他の生徒は漢字の直しなどをやっています)。結構時間を取られるのですが、去年教えていた今ひとつルーズな生徒たちが予想以上に手堅く結果を出したのには多少貢献したのではないかと思います。

 ちなみにそのクラスの「○○がS女子に受かったのは奇跡」なんて言ってる先生がいましたが、私は彼女がお母さんの指導もあって過去問を早いうちから2~3周こなしていたのを知っていたので受かるだろうと思っていました。偏差値では今ひとつでしたが、過去問を知り尽くして自信を持っていました。

 別にこういうことを書いて甘い期待を抱かせたいわけではないのですが、過去問をやるのは本番の疑似体験という意味も含めて基本だと私は考えています。塾教師で自分の教科しか見ていなくて宿題をわんさと出し、過去問をやるペースを考慮してやれない教師や、過去問の購入・進捗状況を全く把握していない担任にはさすがにドロップキックでも食らわせたくなります(笑)。

 では、私自身は国語教師としてはどういう宿題を出していたかと言うと、

 週に2回の授業の場合

・漢字テストの勉強(週2回)>直し
・共通の入試問題1校分
・自分の受験校の入試問題2校分
・慣用句など語句知識の問題集

 …だいたいこんな内容です。

月曜日:塾で過去問+直し

火曜日:宿題で共通過去問+直し

水曜日:漢字の勉強+語句知識(記述がヤバイ子は別課題)

木曜日:塾で過去問+直し

金曜日:宿題で受験校の過去問+直し

土・日曜日:宿題で受験校の過去問+直し
※日曜日は本番と同じ時間割で4科目やれ、なんて言ってました。

 できるだけ毎日、入試問題形式の演習と直しをやってスピードや判断力を鍛えます。途中で演習ばっかりやり過ぎて記述や読解の丁寧さが欠けてきたかな、と思った場合は演習を減らしてがっちり読解や記述に取り組んだりします。とにかく週に4年分は最低ライン。

 志望校だけやらせているとダレるので、宿題に面白そうな文章の入った学校などを取り混ぜて出していました。受験校が少ない子はネタ切れするので別に配るなどの対応をして、とにかく量をきっちりやらせます。しつこいようですが私は「受験国語はトレーニングの教科」という認識の下にやっているので、徹底してやっていました。

 そこで、やった問題を放りっぱなしにしないのも大事です。まずは国語用の過去問チェック表に書き込ませ、反省を書かせます。

 【国語過去問チェック表:PDF】
 ※ダウンロードはご自由に

 一言でいいんですが、終わったあとの反省は大事です。「漢字がヤバイ」とか「論説文の意味がわからなかった」など何でもいいです。そしてプリントで配った入試問題はできるだけ、問題+解説+解答をセットにして綴じさせていました。受験直前になったら寝る前に読むだけでも勉強になるから、と解説はノートにやらず授業用の過去問は余白を使って解説を書かせます。

 受験校の過去問に関しては、できるだけコピーを取ってコピーした方に解答や直しを書き込んだ方が本当はお勧めです。本が分厚くて扱いにくいのと、やり直しができないからです。ただ、あくまで塾それぞれの事情があると思いますし、科目ごとの見解がありますので最終指示は塾に仰いでください。

 ただ一言いえるのは、「過去問をやりきらずに受験に臨むな」ということです。少なくとも第一・二志望は絶対でしょう。

 最後に、過去問を自主的にやってわからないところはすぐに塾の先生に質問してください。その際のマナーを教えておきましょう。

 ・授業直前に質問に行かない。
   →忙しい時間なので、事前にお願いして早く塾に来るか、授業後の方がきちんと見てもらえます。

 ・入試問題・解答・自分の答えは3点セットで持ってくる。
   →よく自分の答えだけ、または答え無しで持ってきますが、塾の先生は超人ではありません。全ての過去問の問題と解答を覚えているわけではないのです。3点セットがあればすぐに説明してあげられるので、ちゃんと持ってきてください。

 ・もう一度自分で見直しておく。
   →どうしても子どもはその場では何となく理解したふりをしてしまうのですが、家でもう一回やってできるようになって初めて「わかった」になります。もう一度確認してください。

 長くなりましたが、ここから先の追い込みにお役に立てれば幸いです。

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