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2006.09.22

「自衛」を学ぶ場所。

今日も過去日記から、掲載します。
レベルの高い進学塾で教えはじめたころの体験に、加筆しています。

 

 

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 過去日記より(2003年ごろ)

 

 

 1人、4年生で漢字が嫌い、カンニングする、テストの直しの宿題はやってこないという男の子がいる。あんまりひどいんで「今日から『○○の漢字強化キャンペーン』や」と言って、漢字の勉強の仕方から教えた。

 

 
※漢字の勉強法はこちら↓

 

「漢字学習のツボ(1)~短文で覚えよう!」 「漢字学習のツボ(2)~でっかく書こう!」  
 テストの直しに関しては「○○がやってこなかったら、全員の宿題をちょっと増やす。みんなで○○を応援して宿題をやってきてもらおう!」とクラスを巻き込む。「えーー」とは口では言いながらも、彼に向かって「信じてるぞー」「やってこいよー」「がんばれ!」とクラスの子達が声をかける。まだ4年生だからか、素直だ。

 

 

 当の本人は、ただ宿題をやってこないからプレッシャーをかけられてるだけなんだけど、「絶対やってくるし!」とみんなに大いばりで答えている。注目されるのが嬉しいのだ。別に自慢するところじゃないぞーと思いながらも、彼の「やる気エンジン」にぽっと火がついたのを感じる。

 

 

 この方法は、下手なやり方をするとクレームになる。だからその子の性格を見極めた上でやらないとダメだ。もちろん、周りの巻き込まれる子どもたちの反応も見ながら。そう書いていても、今もちょっとだけ私は○○のやクラスの親からクレームが来ないか心配だ。

 

 
 子供の話を神経質に受け取って、怒鳴り込んでくる保護者も相変わらず多い。
 少子化なのもあるだろうがトータルして「過干渉」だと思う。

 

 

 生徒が「他所の人」であり、ましてや「先生」である私に、初回の授業からタメ口で「紙忘れた。ちょうだい」と言えてしまう。あぁ、家ではこうやって物を頼んだらホイホイ出てくるんだな。小さい暴君よ。

 

 

 そしてすぐに「寒い」「暑い」

 

 
 環境に対しても、とにかく主張だけをする。こちらも気遣って切ったりつけたり調節しているが、「先生、寒い」とだけ言って、自分の言うとおりになると信じて疑わない女の子が1人いる。それもほぼ毎回。「私が寒い思いをしたままなんてありえない」という、妙にまっすぐな視線が悩ましい。

 

 

 体感温度は全ての子に共通なものではないので、自衛もして欲しい。それなのに、子どもが家で「塾でクーラーが寒い」と言えば、保護者からクレームか来る。

 

 

 そうじゃないやろ?全員の欲求に合わせることができないのは、オフィスや飲食店でもよくあること。「自衛」ってことも教えておかないと。私は言う。

 

 

 「あなただけに合わせられないから、上着も持ってきておいてね」

 

 

 これを読んで「ひどい先生だ」と思う保護者もいるかもしれない。

 

 しかし、そう思う人はやっぱり「我が子を中心に」しか物事を考えられていない。そして「自分さえよければ」の思いが子どもにも伝わってしまっている。子どもはどこまでも「自分の快適」を追求して、傲慢に振舞う。

 

 

 真面目な顔で「先生、クーラーの位置を変えて。そのぐらいのお金あるやろ」と受付でゴネていた子も見た。
 
 暗い気分になる。
 

 

 

 対策を自ら取ることも、大人になるためには大事なこと。環境が合わなければ、自分で変える。

 

 

 病気になるほどの寒暖差はマズいが、対策を一緒に考えるのも勉強だと思う。

 

 

 

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 そこそこ経済力のある家庭が通わせている進学塾だったせいか、こういう「プチ王様・女王様」が多かった気がします。保護者にも「塾に言ってやった」とクレームを自慢する保護者がいますが、子どもはその空気を感じ取って教師をバカにするようになり、授業内容が素直に入っていかなくなります。

 

 クレームではなくて「対策のための質問」をすればいいのです。

 

 先生に他の子の反応を聞く。
 席の場所のせいかを聞く。
 
 そうすれば「席替えを申し出る」や「上着を持っていく」などの対策がわかります。先生もこうやって聴かれれば、もし気づいていなかった場合は、その子の席や空調について考えてくれるはずです。
 

 
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