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2006.09.20

バベルの塔ゲーム

 ご無沙汰しています。いよいよ受験も追い込みですね。過去問をバランスよくやらせきることが大切なので、点数管理をお勧めします。以下の日記に点数表などもありますので、ご活用下さい。

 http://toto.cocolog-nifty.com/kokugo/2004/11/post.html


 最近、今までに書いたものを整理しているとかなりの量があったので、少しずつ過去の別サイトでの日記や書き溜めたものを出して行こうと思っています。私の教育論は経験則が主なのですが、参考になれば幸いです。
    
 どうぞよろしくお願いします。


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 〔過去の日記より〕 2003年ごろ


 今日は、4年生がバベルの塔の話やったんです。人間が調子こいて高い塔を作ろうとしたのに神様がムッとして、人間同士の言葉を通じなくしたら、あっという間に共同作業ができなくなり、塔は完成しないどころか人間は一緒にいるのも苦痛になってバラバラになっちまった、という話です。


 この話をわかりやすくするために、授業中にこんなゲームをしてみました。

 
 クラスの半分にだけ、「たこ焼き」→「黒板」と呼ぶルール紙に大きく書いて見せます。
 すると、そのルールを知らない他の子供たちはクラスの半分で交わされている言葉の意味がわからなくなります。


 私「ねぇ、黒板のことAはどう思ってるの」
 A 「うーん、おいしい
 
 クラスの残り半分「えー??」

 B「黒板は大阪名物やんな」
 C「僕は黒板、あんまり好きちゃう」
 私「なんで?」
 C「熱いし」

 クラスの残り半分「??」

 D「黒板は丸くって…」

 この辺で「わかった!」の声が聞こえてきます。一種の連想ゲームですね。

 今度は反対側の子に「猫」→「うどん」と呼ぶルールを見せる。


 E「おれうどんアレルギーやねん!」
 F「私はうどんを抱っこするのが好き!」
 
 私「そっかーうどんって抱っこできるんや~」
 F「うどんはなでると喜ぶで」

 この辺で大爆笑。生徒の頭の中にはまだ「うどん」の画像がそのまま残っているので、うどんを抱っこしたりなでている映像が頭の中で炸裂して大笑いになってしまう。もちろん、私も(笑)。

 
 他にも、M先生とちょっといかつい男の先生がいたので「ケーキ」→「M先生」と呼ぶルールを作ってみた。

 私「M先生っておいしそうだよねー」
 「僕はいちごの乗ったM先生が好き」
 「M先生って100円で駅で売ってたよ」

 
 生徒はゲラゲラ笑って楽しそうだ。
  

 しかし、帰り際、当のM先生(当時20代)に生徒がたかって「国語の先生が『M先生を食べたい』って言ってたでー」と報告していた。 オイ(怒)。セクハラになるやんか。

 
 このゲームをやると、「相手の使っている言葉の意味がわからない」じれったさを感じるようです。私はこんな言い方で説明していました。

 「相手の言ってる言葉がわからへんと、イラっとするやろ。言葉をたくさん知ってる方が、人と話してても楽しいやんか。今日みたいに『え?何の話してんの?』ってならへんように、知らん言葉が出てきたらすぐに質問したり辞書引いたりして確かめるクセつけてや」

 
 小4なのでこのレベルに落として話していますが、大人になると商談の場面などで「言葉の数が豊富な方が、主導権を握れる」と感じます。その業界で勝ちたければ業界用語を熟知し、かつその言葉の意味を相手のレベルにあわせて使い分けるスキルが必要です。(営業相手は同業者ばかりとは限らないので)

 「言葉の力」は現代社会では「生きる力そのもの」だと、私は思います。
   

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