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2009.04.19

「日本一やさしい国語の授業」

 4/18発売の「プレジデント・ファミリー」6月号の「日本一やさしい国語の授業」(P40~41)の漢字担当で参加しています。内容は、漢字が苦手な子に「好きになってもらう」ためのゲームや考え方が中心になっています。

 

 

 

 

 

 過去の記事が参考になると思いますので、掲載しておきますね。

 

「子どもと遊ぶ!漢字ゲーム(1)」
 http://toto.cocolog-nifty.com/kokugo/2003/12/post_2.html 「子どもと遊ぶ!漢字ゲーム(2)」
 http://toto.cocolog-nifty.com/kokugo/2004/07/post.html 「漢字学習のツボ(1)~短文で覚えよう」
 http://toto.cocolog-nifty.com/kokugo/2005/03/post.html 「漢字学習のツボ(2)~でっかく書こう」
 http://toto.cocolog-nifty.com/kokugo/2005/03/post_1.html 「語句の意味の教え方」
 http://toto.cocolog-nifty.com/kokugo/2005/03/post_2.html

 

 取材では実際にライターさんと編集の方と一緒に漢字ゲームをやり、3人で唸ってました。大人がやっても本当に楽しいです。記事の中で紹介している「漢字博士」はここでも何度か紹介した楽しいカルタです。写真に写っているものは、実は私が小学校の時に母親に買ってもらい、ずーーーっと使っているものです。小学生たちとかなり遊びました。

 

 

 

 「四字熟語」のカルタもあります。手で部首同士をくっつけて悩んだり、取り替えたりして悩む過程や、何人かで囲んでキャーキャー言うことに、意味があるので、家族のコミュニケーションに取り入れてみてください。大人同士でも楽しめます。

 

 また「ノートに覚えさせておくために、きれいな字で1回だけ書く」話の流れから、私の高校時代の日本史ノートを見せたところ、写真で掲載されていました。当時の日本史の教師の似顔絵が載ってるので、ちょっと気まずいです。これは「菅野の日本史」という実況中継本の影響で、「見開き1ページに1時代の内容を全てまとめる」作業をしたもの。1ページには収まらず、ノートは3冊になりました。

 

 この作業を通じて私が身につけたのは、「編集能力」です。

 

 教科書、参考書、問題集、資料集、過去問を見渡し「出そうなところ」に絞って、ペンでいきなりノートにまとめる。今見たいに「消えるペン」はありませんので、紙面構成を大まかに頭で考えて書き始める時に、緊張感があります。自分が苦手な近代史や覚えにくい数字は太いペンや蛍光で囲って目立たせる、出そうにない項目は捨てる。この作業をする時、出題者側の思考回路になります。私はこの作業が楽しかったので、自然と塾講師の仕事にたどりついたのかもしれません。

 

 今も、ビジネスセミナーの講師をしています。身につけてもらいたい内容を1回全部白紙にメモ書きし、取捨選択をしてわかりやすく編集し、教材や講座に仕上げていく。やっている作業は、当時と変わりません。情報を集めて、自分が覚えたり人に説明したりするために編集して伝える。「自分ノートの編集長になる」と考えれば、作業が楽しくなります。

 

 「勉強」を問題を解く・理解するための「考える時間」と、暗記のためのツールやノートを作る「作業の時間」に切り分け、勉強時間にメリハリをつけると能率が上がります。

 

 編集能力の話を、別の観点から続けましょう。

 

 人には基本的に「情報を編集する」癖があります。恋愛中なら好きな人のちょっとした一言が気になる。車を買おうと思うと街を走る車が気になる。情報は、無意識のうちに選ばれて脳の中に入ってきます。子どもは自分の興味のあることに、素直です。

 

 授業中にオモロイ話をして人気がある先生は、子どもの頭が「オモロイこと」だけをピックアップして編集しがちだということを知っておかねばなりません。ホンマに覚えておいて欲しいことが、爆笑ネタ1つで吹っ飛んでしまう。ゲラゲラ笑ってる男子の横で、真面目な女の子がいやーな顔してることもあるのです。

 

 逆に、子どもを見る時も「編集フィルター」がかかります。「落ち着きの無い子や」と思って見ていれば、そんな場面しか目に入らない。実は、1つのことをかなり集中してやっている時間もあるのに、そこを見ようとか褒めようという気持ちになりにくいのです。

 

 「先入観」や「偏見」のフィルターを外すのは難しいものですが、たまには1回リセットして別の視点から編集してみると、物の見方や取り組み方が変わります。

 

 漢字を嫌いだというフィルターを1回外して、「おもろいパズル」だと思えばいいのです。誌面で紹介した「口を探せ!」は、漢字の中に部品が隠れているという考え方で取り組みます。また、「漢字テキストや問題集が必要」というフィルターを取り払って、「家の中の漢字探し」という視点で探してみます。チラシ、商品パッケージ、説明書。あちこちに漢字が隠れています。全てが漢字を好きになるきっかけであり、テキストになります。そして「生活する上で必要」な漢字なのです。

 

 「今日は食べ物に関係する漢字を探そう」という編集脳で1日を暮らすと、たくさんの文字が目に飛び込んでくるはずです。「プレジデント・ファミリー」の表紙にある「食卓」「行楽」は食べ物イメージを喚起します。「言葉漬け」で私は「漬け物」をイメージしました。くだらないと思わず、日常の中の漢字を子どもと一緒に発見する中で、子どもは親しみを覚えるようになります。

 

 さらに、アドバイスとしては「木のつく字の達人」とか「体のつく熟語達人」のように、ピンポイントで得意なネタを作ることです。電車好きな子は、鉄道周りの漢字を覚えていきます。動物好きな子は、「猫」「犬」などの漢字から知識を深めていきます。

 

 そして、塾や学校の漢字テストは最大限に活かすこと。そのためには無理をしないこと。苦手な子は、学校の漢字テストにまず注力します。塾には事情を話して、学校の漢字テストに自信が持てた時点で力を入れ始めればいいことです。

 

 目で覚えるのは、不可能だと思ってください。手を動かして、書いて覚える。大人だって、パソコンの普及ですっかり手で漢字が書けなくなっています。私もあまり威張れた状況ではありません。

 

 毎日の漢字の出会いを、親子で楽しんでください。
 特にメソッドというほどのことはありません。
 ただ、シンプルに「好きになる」ことから。
 
 漢字ゲームはホンマにおすすめです!

 

 

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 雑誌には、以前にここでご紹介した「学びの森 国語学習塾フォレスト」の竹中先生と「国語塾KURU」の西原先生も掲載されています。参考になりますので、国語が苦手なお子さんをお持ちならぜひチェックしてください!

 

 最近は、高校の進路講演会や性教育を手がけています。現場に行く度に、全てにおいて「コミュニケーション能力」が足りないと感じる日々です。性教育では、携帯小説風の文章を使って「あなたならどうする?」を考えさせるプログラムを作りました。普段はなかなか静かに聞かない学校でも、成果がありました。高校生の4割が性行為を体験している中、必要性を痛感しています。お気軽にお問い合わせ下さい。
  
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コメント

ご無沙汰してます。ファンの渡邉です。
プレジデントファミリーは毎月購読してました。
そうしたら先生の記事がどーん!
参考にさせていただきます。
これからも益々ご活躍されることを祈って。

投稿: watanabe | 2009.04.26 10:08

渡邉様

こんにちは。
今回は漢字の指導法を少し書かせてもらいました。入り口は楽しく、あとはコツコツと続けられる仕組みを作ることが大事かなと思っています。

メッセージありがとうございました!

投稿: クロネコとと | 2009.04.26 11:58

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