2007.10.03

雑談:「受験の神様」に泣く(2)

 「読売ウィークリー」のリレーエッセイが、現在発売中の号に掲載されています。
 今回は「塾でのいじめ」について取り上げました。

 

 詳細はこちらのサイトに掲載しています↓
 教育レポート/edurepo  http://edurepo.com

 

 
 >>前回の「『受験の神様』に泣く(1)」からどうぞ。

 

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 最終回は、ただただ「塾教師の一番長い日」=「合格発表の日」の追体験でやたら泣きまくり、ものすごく疲れました。

 

 塾では合格発表は生徒からの報告を待つことが多いのですが、本部からの指令で学校を割り振られ、全員の合否を見に行かねばならないという仕事がたまにありました。落ちた家の子は電話してこないこともあり、嫌な仕事でした。

 

 気にかけている生徒が受けている会場で、番号を探す。
 無かった時の、絶望感。

 

 ここで冷静でいられる講師の方が、プロなのかもしれない。
 でも私はいつも泣き崩れてしまった。

 

 あの子がどれほど泣くだろう。
 なんで受からなかった?
 なんで?あんなにやったのに!?

 

 ドラマの中では「あなたは悔しくないの?私は、悔しい」と家庭教師が落ちた子に言うのですが、本当に悔しいんです。しかし、これが「受験」特に中学受験の怖さだと知り尽くしているのも自分です。

 

 

 私は今も、入社して最初の上司を尊敬しています。
 彼は別に仕事ができる敏腕校長でも何でもありませんでした。

 

 今なら大問題でしょうが、時間がある時は塾の名前入りジャンパーを着て商店街のパチンコ屋に消えてしまい「はい、チョコレート♪」と無邪気に戦利品を差し出すような、とんでもなくダラシない社会の先生。
 
 社員になって最初の年。

 

 不合格の報告に来た生徒と保護者を見送った彼が、なかなか入ってこないのでそっと覗きに行くと、泣いていました。「あいつ、受からせてやりたかったなぁ」とつぶやいたのが、聴こえました。校長なのに、営業やマネジメント業務より授業の方が好き。生徒を構うのが好き。生徒も先生が大好き。

 

 
 中学入試は絶対的に必要なものではない。
 子どもの時間と精神力と、保護者のストレスを必要とします。
 それをサポートするために塾が存在します。
 塾を作った以上、売り上げがないと会社が潰れます。
 生徒を集めるためには合格実績が必要です。
 

 

 その大人の思惑、異常事態に取り囲まれている子どもとの間に、少しでも温かな「つながり」を持ちたい。逆に言えば、異常事態だからこそ子どもと私たちは強烈に濃い時間を過ごす。落ちて悔しくて涙が出るほど、本気でやってなきゃ意味ないよと上司に教えられたような気がします。
 
 
 「受験はゴールではありません」

 

 ……ドラマの中のセリフにそうだともと思いつつ、それでも最後に補欠合格の電話に駆け出す親と子の気持ち、そう、やっぱり志望校には行きたい!当たり前だ!いくらご都合主義でもドラマの中でも「よかったねぇ」とまた号泣。

 

 

 中学入試のドラマ性や緊張感を取り入れつつも、単なるお受験ノウハウものに終わらず「少年成長モノ」になっていたのも良心的なドラマでした。

 

 「あなたは受験がしたいの?それとも勉強がしたいの?」 

 

 これは、保護者がドキッとするセリフですね。

 

 子どもが宿題やテストをこなしながらも、毎日触れるニュースや数字・言葉に興味を示すようになっていれば、その受験はムダにならない。目の前の合格ラインに届かない生徒を引っ張り上げながら、国語の楽しさや文学の本質を教える。そういう授業がしたいと改めて思いました。

 

 

 同時に、「受験は過程が大事」とキレイごとを言いながらも、
 「結果出してやってナンボやろ」という欲もあり。
 塾講師の抱える本音と建前を、ラストで痛感。

 

  
 受かった子、受からなかった子。
 たくさんの生徒の顔を思い出した最終回でした。

 

 

 

 

 《余談》
   
 難を言うなら、学校の描かれ方が酷すぎです。

 

 ・携帯やゲームを持ち込んでいるのを取り上げない
 ・「塾の授業みたいに面白くしてくれ」の発言に反論しない
 ・生徒の意見で授業内容が変わる

 

 他にも気になったところがあったのですが、担任教師のへタレっぷりには別の意味で泣けてきました。

 

 
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2007.09.23

雑談:「受験の神様」に泣く(1)

◆ドラマ「受験の神様」公式サイト
http://www.ntv.co.jp/juken/

 

 

 8月に久々に塾の現場に立ち、小4を担当しました。彼らに「受験の神様」観てるかーと聴くと、クラスの8割が手を挙げました。その視聴率が最後まで継続したかはわかりませんが、私は6話を除いて最後まで観てしまいました。

 

 

 「神様」の棒読み演技(意図あってのことでしょうが)や、ステレオタイプな教育ママの描き方などドラマとしてそりゃー普通の人が観たら難はあるんですが、単純に塾教師のツボにハマって7話・8話ひとつ飛ばして最終回と泣いたりしている情けない有様。

 

  
 ここで唐突にご報告なのですが、私は現在妊娠9ヶ月です。
 11月に出産を控え、少々涙もろくなっていると言い訳をしつつ…

 

 7話で「絶対無理!」とみんながからかう難関校を諦めきれない女の子が、「私はこの中学に行きたい、受験させてください」と涙ながらにお願いするシーン。11歳、12歳で本当に「行きたい学校」なんてどうやって見つけるんだろうと思うんですが、実際の生徒でも「ここに行きたい!」と強い意志を見せる子がいる。誰かに言われて勉強していた頃と、明らかに表情も取り組み方も変わります。

 

 そこで家庭教師の「受験の神様」とやらが答えるのです。
 「私が合格させます」と。

 

 塾教師から言わせてもらうと、本来は受験指導はチームプレーなので各科目担当が力を合わせて頑張らなくちゃいけない。そもそも1人で受験指導のすべてをやってる時点でファンタジーなのですが、このセリフは塾講師として一番言ってやりたい、でも言っちゃいけないセリフだよなぁと思います。

 

 「国語の成績は絶対に上がる」
 「合格するレベルまで引き上げてやるからついてこい」

 

 このぐらいまでは言えますが、「合格させます」って重~いセリフなんですよ。昔、これでよく算数の先生とケンカをしたことを思い出します。国語や社会って追い込みが効くし、「合格ラインまで伸びない理由」を探す方が難しい(私はそう信じています)。理科もまだ暗記分野の余地がある。

 

 でも、算数の先生は見切りが早い傾向にあります。実際、過去問や模試の解答用紙を前に「この生徒が伸びない理由」を説明されると「やっぱり無理かも」と気弱になるのですが、そこを何とか!志望校の傾向に合わせて少しでも伸ばしてくれ!他教科でカバーするから!と強くお願いして指導してもらうことも多々ありました。

 

 受験の神様の「私が合格させます」は、言いたいけれど言えないセリフの筆頭
 過去の「第一志望校に焦がれ続けた子ども」を何人か思い出して、思わず泣いてしまいました。

 

 

  8話は受験ドラマってことと無関係に「おじいちゃん子」には号泣の回。

 

 子ども目線から見たお通夜から葬式を、時間の8割も使って丁寧に描いていたのにびっくりしました。最初は好奇心と慣れない正座にそわそわしていた子ども。弔問客たちが自分の知らない祖父の姿を語ったり、遺影を前に泣き崩れるのを見て「何か」を悟っていく。この「何か」は“死”であったり“生きることの意味”であったり、自分を支えている周りの人の存在かもしれない。子どもの心の中に感情の原型がぷちっと生まれる瞬間を、よく描いているなと思いました。

 

 それが国語の心情理解につながって小説文ができるようになる…ってのは安直に過ぎても、「感情の経験値」が低い子どもがホンマに小説の読解ができないのは事実。

 

 この回は「泣きのツボ」をよく心得て作ってあり、お守りから出てきた写真を見た瞬間に号泣ですよ。私はおじいちゃん子だったので、参りました。

 

 
 そう言えばこの夏、ある生徒に「お祖母ちゃんが死んじゃったんだけど、どうすればいい?」といきなり聞かれました。小4なりに、感情のやり場に困っていたんだと思います。私は「覚えていてあげて、そしてお祖母ちゃんの話を色んな人にしてあげて、できれば、あなたが生きている限り」と答えました。

 

 先日、出産したばかりの友人を訪ねた時、こんなことを言ってました。

 

 「父がこの子が産まれる3ヶ月前に亡くなって、父が建てた家も取り壊したのね。父が居たという証拠がどんどん消えていく。あー、人間ってはかないもんだなって思った。覚えてるって言っても、せいぜい2世代ぐらいじゃない?この子はもう父を知らないし、ましてやその子どもは全く知らない。……はかないよねぇ」

 

 新生児を前にして死を語るというのは不思議なものですが、ある意味、子どもっていうのは死に対して怖いもの知らずなところがあります。逆に大人たちは、日々に追われて「明日死ぬかもしれない」儚さを忘れている。

 

 自分が何を残せるかわからないけれど、死んだ後にもし嬉しいとしたら「忘れないでいてくれること」ではないかと思ったので生徒にそう答えました。実際、私は亡くなった祖父の話をあちこちで話し、書くようにしています。そうすることで、大好きだった彼が生きた証を少しでも残せるのではないかと。

 

 受験テクニック以前に、自分の人生の中に「死」が必ずあること、そこから逆算して「生きてる自分」って何なんだということ、自分と誰かがこの世で出会ったことの意味を、国語を通じて考える機会になればと思っています。

 

 たかがドラマですが、そこまで考えさせられた8回には驚きました。

 

 「死ぬまで勉強」というおじいさんの教えも、受験戦争に巻き込まれている子ども達に伝えるメッセージとして非常に納得が行く。小6で勉強終わり!後は勝ち組コースまっしぐら…「楽させてやりたい」で受験をさせる保護者は多いのですが、そこからの「学び続ける人生」の方がずっと長いんですよね。

 

 
 次は、最終回を見た感想など書いてみたいと思います。

 

 
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2007.01.20

受験で得たもの。

 なんだか怒ったまま終わった2006年ですが、あれから忙しくしていたので更新できませんでした。今年は教育ライターとしてのサイトを別にきちんと作って、国語や受験ノウハウと教育問題を切り離して行こうと考えています。

 ここに載せようと思っていた「塾講師の役割」ですが、論文調で少々堅いので書き直してからいつか掲載してみようと思います。

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 さて、関西中学入試は統一日でしたね。

 私も1人の生徒を縁あって指導させてもらっていたので、久々に祈るような思いで日を過ごしています。

 たった数ヶ月、それも添削とスカイプを使った音声指導+1回会っただけ。
 その中で、数ヶ月の間に子どもというのは信じられないほど成長することを、改めて感じました。


  指導のし始めのころと比べると、送られてくる字が劇的にしっかりしている。解説を聞く態度にも、文章を理解したい!という執念が感じられる。そして「わかった!」という時の華やかで、誇らしげな声。


 受験とは、確かに結果を追い求めるためのものですが、すでに受験生たちがたくさんのものを手にしていることを忘れたくない。


 知識、学習習慣、粘り強さ…その他もろもろ。


 そのプラスを1つずつ「これが君が得たものだよ」と数え上げて、結果がどうあれ、心から認めてあげたいと思うのです。

 
 ちょっとした思い出ですが、ウチの塾では受験が終わった小6を全員連れて遊園地に行ってました。

 子ども達は自分を苦しめた私に仕返しをするかのごとく、
 園内放送で私を呼びまくっておごらせたり、
 「あの人独身なんでどうですか」とオッサンをナンパしてきたり、
 絶叫マシンに私だけ乗せて、叫ぶ私をゲラゲラ指差したり。
 (全て実話)

 
 あー、こいつら子どもやってんな、と急に思い出す日です。
 
 こんなに幼いのに、あんな難しい問題が解けるようになった。
 たくさんの宿題をめげずにやってきていた。
 寒い朝、あちこちの学校に行って必死で試験を受けた。

 すごいな、君たち。

 幽霊屋敷に押しこめられて騒ぎながらも、
 毎年、感慨深かったものです(笑)  


 教師や親のサポートがあったとしても、究極のところ彼らの体力・知力・精神力が全てなのです。それを忘れずに、ここまでやりきっただけでも言葉を尽くして褒めてあげてほしいなぁ、と思います。


 あと少し。
 積み重ねてきた力が、まっすぐ出せますように!
 

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2006.08.25

私学フェアに行ってきました

 現在発売中の「読売ウィークリー」P86~89に、今回は教育アドバイザーとしてではなくライターとして「婦唱夫随」型夫婦の取材をしたレポートを執筆しました。大学教授の方にコメントをいただいたのですが、「世界中のどこにいても、人の助けを借りながら生きていける力を身につけてやるのが親の義務」という言葉が印象的でした。

 これからは「家事能力」も、男女問わずに必要です。
 夏休みも終わりですが「お手伝い体験」を、残りのスケジュールに取り入れてみるのもオススメです。

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 受験生は「お手伝いどころじゃない!」のかもしれませんが…
 
 先日、天満橋であった私学フェアに行ってきました。
 中高が一緒だったせいか、物凄い人!
 私学熱の高まりも、肌でヒシヒシと感じました。


 Sigaku


 







私学の先生にとっては大事な営業の機会ですし、保護者の方の邪魔をしないように2・3校空き時間を狙って話を聴いてきました。ヘンな話、どの学校の話を聴いても好きになってしまうんですよね。私が子どもだったら行きたいなぁ、と思う学校ばかり。

  ただその奥に透けて見える実情を見抜くのも仕事なので、実績を見ながら色々と突っ込んだ質問をさせてもらいました。金蘭千里中の先生に6年一貫のデータをきちんと「入学者数」まで追って説明していただけたのが、好印象でした。国公立の進学実績から行くと、かなりお勧めの学校だと思います。

 他にもまた機会があればご紹介したい学校が、たくさんありました。

 
 明日から京都の私学展、兵庫県の私学展があります。
 土曜日には、朝日新聞主催の進学サポートフェアが梅田のスカイビルであります。

 入試相談会に関しては、2年前に書いた記事があるので参考にしてください。「行く可能性がある学校」の話は、絶対に聴いておいた方がいいです。選択肢は多ければ多いほど、子どもの気持ちにもゆとりが出ます。

 「いい教育を受けさせたい」は、必ずしも「知名度や偏差値がいい学校」に行くことと同義語ではありませんし、もちろん、公立の中学・高校でも実現できると私は信じています。ましてや、この少子化で生徒集めに必死の私学で、手抜きの教育というのは考えにくい状況。どの学校も熱意に満ちています。

 同じ受験をするなら、1つの成果に固執しないで選択肢を広げることをお勧めします。

 私学展や学校見学会の情報収集に、このサイトが役立ちます。

 ベネッセ 中学受験最新NEWS
 http://benesse-news.jugem.jp/

 
 最後に、一言だけ言わせてほしい。

 中学生女子の服装が酷い!!!
 キャミソールに化粧、サングラスを頭に乗っけてるのまで見た。
 男子も茶髪当然、あの「短足だらしなジーンズ」に鎖をじゃらじゃらつけた子がいる。

 その子どもにペコペコ頭を下げてパンフレットを配り、ブースに誘導する各学校の入試担当の先生…

 そんな格好で「これから3年間を過ごすかもしれない学校の先生」の前に出るのが、悪印象だってことぐらい家で洋服を選ぶ時にちょっと考えてほしい。終わった後に遊びに行く予定があっても、将来の進路と重さを比べてみればどっちをメインイベントにすべきだろう?

 そして学校側には、だらしない格好の子どもにペコペコしないで、毅然とした態度で接して欲しい…なんてキレイごとだと本当にわかっている(私も塾の営業で苦労したので)。

 でも、「私立に行かせる=『苦労』と『しつけ』を金を払って買う」という価値基準があってもいい。そういう意味で、私はどちらかと言うと厳しい学校好きです(生徒の精神が参るほどのスパルタ校はいけませんが)。 

 
 一言で終わりそうに無いので、この辺でm(__)m
 受験生の方はぜひ、フェアや学校に足を運んでください。

 先生の話を聴いて「入学後の自分」をふわっと想像できたら、きっと相性のいい学校ではないかと思います。まだ成績が足りない人は、入試の傾向や勉強のコツも質問してみましょう。どの先生たちも、熱心に答えてくれるはずです。


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2005.02.10

「YOMIURI WEEKLY」のコメントについて

 2/20発売号の「YOMIURI WEEKLY」の特集「05入試“一貫校”に異変」の関西の部分でコメントをしています。「当たり前のことしか書いてないじゃん」と思われた方もいるかもしれませんが「事前に戦略を立てろ」というのは子どものためにも本当に忘れて欲しくない基本中の基本です。

 入試の回数が増えたおかげでお試し受験や本命の結果に焦り、行った事もない学校に慌てて受験を申し込んだなどのケースは年々増えています。

 「自分の子は大丈夫」「絶対に第一志望以外は受けない」そう言い張っていた保護者の方でも、落ち込む子どもを見て動揺することはあります。〔参照:「入試相談会に行こう!」〕予想される学校は調べておいて、困ることはありません。

 それから一言どうしても言わせて欲しい。

 「実績稼ぎで本当に行きたい子のチャンスを奪わないで

 繰上げがある?その繰上げを待てずに入学金を払い込み、別の中学に行っている子どももいるんです。受験料がもったいないという気持ちはわかりますが、受験は「学習環境を手に入れるための努力」であり、大人たちの金や名誉やプライドのために子どもに壮絶な思いをさせることではありません。

 ○○校合格何名!№1だけでなく、「第一志望校合格率ナンバー1」が売りの塾があってもいいと思うのです。私も営業もやっていたのでわからないでもないので複雑ではありますが、やはり受験戦争を「戦争」にしてしまっているのは大人だと思います。現場の人たちからは偽善者と言われるのでしょうが、もう少し立ち止まって議論する余裕はあってもいいテーマだと考えています。

 

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2005.01.11

塾講師の合格体験記(1)

 長らく出張などで空いてしまいました。いよいよスタートですね。
色んなケースがあると思いますが、塾教師も合格の瞬間をたくさんの生徒に本当に毎日ハラハラしながら過ごしています。少し、思い出しながら書いてみたいと思います。

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 塾講師の合格体験記(1)

  「算数が苦手だった男の子」


 K君は、というより呼び捨てにしていたのでKは5年の時に担任になった。やたら大人びた顔のせいか、クラスでも尊敬されている。国語と社会ができてやたら知識ばかりある。少し大人びたところがあり、まだ教師になって2年目のペーペーに答えに詰まるような質問を投げてきてちょっと面倒な相手だった。

 お母さんはおっとりしていて、子どもに任せきり。成績がわりと安定していて手のかからない生徒だと思っていたが、算数の教師はかたくなに「あいつの算数はヤバイやばい」と言っていた。実際、直前になってかなり算数が低迷。過去問も取れない。面談をすると、担任である私の教科ができるせいか「国語と社会で何とかするからいい。算数は諦めた」とすねたように言う。

 彼にはあまり熱いアプローチは向かないと思って、とりあえず過去問チェックをしながら観察することに。合格ラインはギリギリというところで、暗記科目と国語を確実に固めていくしかない。算数が多少ヤバくても行けるぐらいの点数を取るので、まぁ勝算はあるかなと考えていた。

 12月末、彼が6年生にしては見なれないテキストを持っているのを見つけた。「予習シリーズ1・算数」。5年生の教科書だ。

「先生、○○先生(算数の教師)いますか」
「奥にいはるけど、質問か?それ、予習5年の教科書やな」
「うん、もう一度やり直してるねん」

 特に恥ずかしそうにもせず、さらっとクールに応える。私は嬉しかった。あえて基礎から逃げずに取り組む気なんだ。算数の教師もいい傾向だというので、そのまま見守ることにする。2週間に一冊ペースで復習をし、入試直前の過去問では算数もぐっと点を伸びていた。

 入試当日も、別に緊張したような顔もせずにすーっと門をくぐっていった。

 そして結果。前に受けた滑り止めも通っていたので、同じ学校の受験生には他に心配な子が多く彼に関して思い悩んではいなかったが、みんな結果が届いてすぐに電話をかけてくるのにかかってこない。だんだん不安になってきた。

 すると、本人が現れた。
真っ赤な顔して、息を切らせて。
「先生、受かった!」

 あぁ、やっぱり子どもなんだな。カワイイな。自分で見せたかったんだろうな。
点数は、算数もきっちり稼いでいる。あぁ良かった。
「算数、点数取れてるやん。誰や、『算数はもういい』って言ってたヤツは」
ふふん、と照れ笑いをした。

2年間の、彼および彼らと過ごした月日が一気に思い出されて、思わず合格通知を見ながらしみじみこう言った。
「…楽しかったな」
彼は
「ああ」
と映画の渋い俳優のように返事をした。

 がんばり屋のくせに、それを見せない照れ屋。
 そんな子が走って見せにきてくれたことが、教師として何よりも嬉しかった。

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 思春期の男の子の難しさとカッコよさを教えてくれた、忘れられない生徒です。苦手教科は誰でも持っているものですし、直前に無理に克服しようと時間を使うことがいいとは限りません。たまたま、彼の場合は教師同士の話し合いの判断で、好きなようにやらせてみました。

 今の時点で苦手教科があっても、それを気にしすぎないのがポイントです。苦手教科の中にも「できる分野」があるはず。テストの問題をざっと見て「できる分野」を確実に取りにいくように落ち着いて対処してください。

 ここまで来たらとにかく「やりきる」だけ!
 応援しています!  

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2004.12.25

「合格体験記」の効用。

 今日「マイ・ボディーガード」という映画を観てきました。小学生の女の子(ダコタ・ファニングちゃん天才!)に、水泳のトレーニングをしてきたボディーガード(デンゼル・ワシントン)が試合前にこんな言葉を掛けます。

「最初から強いかどうかは問題じゃない。鍛えたか、鍛えてないかだ。君は鍛えたか?」
「鍛えたわ!」
そうして、胸を張って水泳の試合に臨みます。実際、スタートダッシュを何度も繰り返すトレーニングをやっていました。

ふと、自分が受験前に掛けていた言葉を思い出しました。

「入試の会場で『あーもっと勉強しておけばよかった』という受験だけはするな。『ここまでやったからもういい』という自信を持って全て出しておいで。そこまでやって入れてくれへん学校なんか行かんでええぞ!」

―いわゆる「人事を尽くして天命を待つ」です。ホント、思い通りに行かない受験を相手にして子どもを責めない、悔いを残さないためにはとにかくやらせきるしかない。毎日のように声を掛け続けます。「で、今すぐ入試やっても大丈夫か?全力出してるか?」と。

 同時に、イメージトレーニングも大事だと思っています。毎日トレーニングをしつつ、成功イメージを描くこと。超現実主義の私ですが、意外とこういうものの効果も大事だと考えています。そのために何をするか…私は「寝る前に合格体験記を読め」と言っていました。行きたい学校に行った先輩の体験記、苦手教科や成績が似ている人の体験記。読むと力が湧いてくるはずです。実際、健康食品が売れるのも同じような理屈なのですが、とにかく体験記の持つ力は侮れません。

 この時期になって体験記だけ読んで努力もしないでぽーっとしてる、甘い夢だけ見てるおバカさんはいないでしょう。自分も同じ体験がしたいと思えば、「今、何をするべきか」が自然に心に入ってくる。私も授業中にたくさんの生徒の合格体験を話してきました。(よっぽど浮かれている子には『成績よかったのに直前に怠けて第一志望に滑った子の話』もわざと深刻そうにします)個人情報に触れる部分は出しませんが、これからしばらくの間「塾講師の合格体験記シリーズ」を続けて書いてみようと思います。

 1回目は、算数が苦手だったちょっとクールな男子生徒の合格エピソードを書いてみようと思います。

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※俳句編追加しました。

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2004.12.04

高校推薦入試・哀歓。

 いつも中学入試寄りに書いていますが、今日は高校入試の推薦について書いた前の文章を掲載します。事情はそれほど大きくは変わっていないようです。文体が違うのは夕刊紙対応なのでご理解を。

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 「高校推薦入試・哀歓」 2001.12 大阪新聞

 12月には学校での3者面談が行われることが多い。この時期は塾の先生も緊張する季節である。なぜなら「A高校に行きたい!」という思い一筋で、学校からの推薦を勝ち取ろうしていた子たちに、学校内予選の結果が下されるからである。

 それぞれの高校から提示された「通知表の平均が5段階評価で4.2以上」「生徒会活動や部活動などで優れていた者」などの基準があり、塾でもそれを把握して毎回の定期テストで叱咤激励し、部活動も最後までやらせたりなどのサポートをする。中学校ごとに与えられている数名の枠に入りこめたら、私立高校はほとんど無試験同様で合格決定である。その後は面接や作文の練習程度で大丈夫、というケースが多い。

 塾には同じ中学校で同じ志望校の子が毎年数名いる。そしてその中学校に与えられたA高校の推薦枠が2名の場合、何とか2人ともこの枠にねじ込みたい。ただ、悲しいかな他にも塾はあり、同じようにがんばらせているわけだからそんなに甘くはない。

 「先生、推薦取れたよ!」という明るい声の電話があったかと思うと、面談当日の夜になってもかかってこない場合もある。恐る恐るかけてみると、案の定推薦が取れずにへこんでいたりする。そんな生徒にいつも言う台詞がある。

もっと勉強せえって誰かが言うてんねん、もうちょっとがんばろな。一般入試まで勉強した方が、高校入ってから困らへんで」

 ここで奮起して一般で受かった子も多い。最初から推薦を考えていない子達より、先に痛い目に会っているので真剣さが違う。

 一方、推薦が取れた子はたいてい思いっきりダラけてくれる。塾も休みがち、冬休み講習にも来ないので利益上も痛い。学校の勉強に重点を置いていたせいもあり、本番の試験に耐える学力も根性も無いまま入学してしまう。入ってから苦労している子も多い。もちろん全員が怠け者になるわけではないのだが、この落差を毎年ひしひしと感じてきただけに推薦制度に疑問を持ってしまう。

 思春期の2ヶ月の価値は大きいはずだ。勉強が本分でありながら、大人の長い休暇ばりにのんべんだらりと生活されると腹が立ってくる。いい生徒を早い段階で取りこんで数を読みたい私立高校サイドの言い分も理解できるが、推薦でもきっちり試験を受けさせ、「落ちるかも」という危険性をはらんでおいてほしい。実際、いくつかそういうスタイルの学校が増えてきてもいる。

 そりゃ、塾の本音はさっさと合格を決める生徒が多い方が他の子に労力が回せて楽なんやけど、推薦を獲得したとたんに態度を変え、追い込みの時期にチャラチャラされるのは我慢ならん!勉強はやってやり過ぎることはないねんで、と高校英語と数学で苦労しただけについ口うるさくなってしまうのだ。


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 高校入試で推薦取れなくても大丈夫。取れたら取れたで真剣に勉強しておいた方がいいよ、という思いをこめて書いた文章です。中学入試でも学校推薦を取り入れるところが出てきましたが、あまり賛成はしないです。

 本番まで、どの学年でも受験生はまだ伸びます。その可能性を摘まないように、推薦制度も見直してほしいと思っています。子どもに楽をさせることばっかり考えてどーすんだ(泣)。

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 ◆現在発売中の「YOMIURI WEEKLY」にコメント寄せてます。
   小6の駆け込み受験についての特集です。

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2004.11.14

過去問やらずに合格無し。

 仕事が忙しすぎて、へばってました。今日はいよいよ本番迫る受験ネタを書いてみたいと思います。毎年、この時期の私の至上命題は「過去問をやらせきる」ことにありました。

 まずは志望校と受験校の過去問題集は全てそろえさせます。校長または担任だった時期には、他の先生がちゃんと授業に過去問を取り入れているか、どんな学校をやらせているか、宿題としてある程度出しているかを把握できましたが、去年いた塾では非常勤だったために最初、何もできませんでした。

 とりあえず国語の過去問はガンガンこなしていたのですが、話しているとイヤーな予感。「まだ赤本買ってない」「理科の過去問やってない」みたいな話を子どもがしています。そこで、担任の先生の許可を取って私が過去問を埋めているかのチェックをすることにしました。

【過去問チェック表:PDF】
※ご自由にダウンロードしてご利用ください。

 どーってことは無いんです。色んな教科で勝手バラバラにやってる過去問の点数を記録していき、合計を出し、合格最低点と比較するためのものです。ですから5校ぐらい同時進行で埋まっていく時もあります。私はこの表を授業の最初に机の上に出させて、前回から進んでいるか、どの程度点を取っているか、今後のペースをどうするかをチェックしてアドバイスして回ります。「アドバイス」というと聞こえがいいですが、大体こういう会話がなされています。

「あれ?○○中学受けるんちゃうの。そろそろやらんでええの」
「赤本買ってない」
「何?買ってない?過去問もやらずに入れてくれるような学校ないぞ!問題のタイプも違うし、やっとかな知らんで。来週までに買ってきて、1番古い年度一列埋めときや」

=======

「おっと、社会の欄がガラ空きやんか。授業では過去問やってへんの」
「まだあまりやってない」
「この学校の赤本は持ってるんやろ?」
「うん」
「じゃぁ、社会の先生にこの学校をやる予定があるか聴いて、できれば平成12年をやっといで。そしたらこの年が一列埋まって合格できるかわかるやん。今でマイナス54点やから、54点取ったら合格やな!取れる自信ある?」
「うーん」
「ほら、やってみなわからんやん。来週、この年度で合格できたか教えてな」

=======

「平成13年全部埋まったな…合格最低点に14点足りへんな。ちょっと国語が足引っ張ってるけど、何か原因思いつく?普段やったらもっと取れるやろ」
「漢字いっぱい間違えた…」
「そっか、じゃぁ覚えたら次から取れるな。ちゃんとおみやげノートに間違えた漢字書いたか?」
「うん」
「ほんならこれは大丈夫やね。他の教科ももう少し取れたかなーって問題あった?」
「算数は時間が足りなかったのと、社会は記号間違えた」
「おー!ほんなら本番ではミスせんかったら大丈夫や。でも最低点+15点は取っときたいよな。またがんばって今度は平成14年やってみて」

=======

 …こうやって脅したりなだめたり次の指示をしたりしながら、机を巡回していきます。(その間、他の生徒は漢字の直しなどをやっています)。結構時間を取られるのですが、去年教えていた今ひとつルーズな生徒たちが予想以上に手堅く結果を出したのには多少貢献したのではないかと思います。

 ちなみにそのクラスの「○○がS女子に受かったのは奇跡」なんて言ってる先生がいましたが、私は彼女がお母さんの指導もあって過去問を早いうちから2~3周こなしていたのを知っていたので受かるだろうと思っていました。偏差値では今ひとつでしたが、過去問を知り尽くして自信を持っていました。

 別にこういうことを書いて甘い期待を抱かせたいわけではないのですが、過去問をやるのは本番の疑似体験という意味も含めて基本だと私は考えています。塾教師で自分の教科しか見ていなくて宿題をわんさと出し、過去問をやるペースを考慮してやれない教師や、過去問の購入・進捗状況を全く把握していない担任にはさすがにドロップキックでも食らわせたくなります(笑)。

 では、私自身は国語教師としてはどういう宿題を出していたかと言うと、

 週に2回の授業の場合

・漢字テストの勉強(週2回)>直し
・共通の入試問題1校分
・自分の受験校の入試問題2校分
・慣用句など語句知識の問題集

 …だいたいこんな内容です。

月曜日:塾で過去問+直し

火曜日:宿題で共通過去問+直し

水曜日:漢字の勉強+語句知識(記述がヤバイ子は別課題)

木曜日:塾で過去問+直し

金曜日:宿題で受験校の過去問+直し

土・日曜日:宿題で受験校の過去問+直し
※日曜日は本番と同じ時間割で4科目やれ、なんて言ってました。

 できるだけ毎日、入試問題形式の演習と直しをやってスピードや判断力を鍛えます。途中で演習ばっかりやり過ぎて記述や読解の丁寧さが欠けてきたかな、と思った場合は演習を減らしてがっちり読解や記述に取り組んだりします。とにかく週に4年分は最低ライン。

 志望校だけやらせているとダレるので、宿題に面白そうな文章の入った学校などを取り混ぜて出していました。受験校が少ない子はネタ切れするので別に配るなどの対応をして、とにかく量をきっちりやらせます。しつこいようですが私は「受験国語はトレーニングの教科」という認識の下にやっているので、徹底してやっていました。

 そこで、やった問題を放りっぱなしにしないのも大事です。まずは国語用の過去問チェック表に書き込ませ、反省を書かせます。

 【国語過去問チェック表:PDF】
 ※ダウンロードはご自由に

 一言でいいんですが、終わったあとの反省は大事です。「漢字がヤバイ」とか「論説文の意味がわからなかった」など何でもいいです。そしてプリントで配った入試問題はできるだけ、問題+解説+解答をセットにして綴じさせていました。受験直前になったら寝る前に読むだけでも勉強になるから、と解説はノートにやらず授業用の過去問は余白を使って解説を書かせます。

 受験校の過去問に関しては、できるだけコピーを取ってコピーした方に解答や直しを書き込んだ方が本当はお勧めです。本が分厚くて扱いにくいのと、やり直しができないからです。ただ、あくまで塾それぞれの事情があると思いますし、科目ごとの見解がありますので最終指示は塾に仰いでください。

 ただ一言いえるのは、「過去問をやりきらずに受験に臨むな」ということです。少なくとも第一・二志望は絶対でしょう。

 最後に、過去問を自主的にやってわからないところはすぐに塾の先生に質問してください。その際のマナーを教えておきましょう。

 ・授業直前に質問に行かない。
   →忙しい時間なので、事前にお願いして早く塾に来るか、授業後の方がきちんと見てもらえます。

 ・入試問題・解答・自分の答えは3点セットで持ってくる。
   →よく自分の答えだけ、または答え無しで持ってきますが、塾の先生は超人ではありません。全ての過去問の問題と解答を覚えているわけではないのです。3点セットがあればすぐに説明してあげられるので、ちゃんと持ってきてください。

 ・もう一度自分で見直しておく。
   →どうしても子どもはその場では何となく理解したふりをしてしまうのですが、家でもう一回やってできるようになって初めて「わかった」になります。もう一度確認してください。

 長くなりましたが、ここから先の追い込みにお役に立てれば幸いです。

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 ◆くろねこ国語塾・イベント授業◆
  http://www.kikaku-ya.net/kuroneko/school.htm
  11月28日(日) 大阪・梅田
  小4「国語を楽しむ!親子講座」/小5「記述問題のコツ」
   一緒に国語を楽しみましょう(^o^)丿

 ◆くろねこ@国語塾:役立つ厳選バックナンバーはこちら
  

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2004.07.19

「くろねこ国語塾」イベント終了

 昨日は大阪・奈良・滋賀・京都の関西圏から関東の方まで、参加をいただき無事に「くろねこ国語塾・親子セミナー&イベント授業」を終了しました。参加してくださった方、協力をしてくださった方、本当にありがとうございました。

 

 最初は米国式手技プロポーションクリニックの田中基彦院長による、「受験必勝!集中力アップ体操」で、改めて姿勢の大切さを痛感してもらえたのではないかと思います。簡単な施術もサービスで飛び出して、楽しい1時間でした。

 

 私の親子セミナーでは、「親が言ってほしいことを替わりに子供に伝える・子供が言ってほしいことを代わりに親に伝える」が私の役目かな、と思って話をしました。そしてどこの塾の回し者でも無いので、塾のいい悪いを言うのではなく「通っている塾を信頼して、効果的に活用する」ことの大事さを伝えようと努めたつもりです。Blogでは書きにくい小ネタなども織り交ぜながらの1時間。どちらかと言うと、子どもに話しかけるように努めていました。

 

 さて、久々の授業です。オリジナルで論説文の問題・小説の問題・おみやげ添削問題と小テストを用意。事前に志望校を何人かに聞いていたので、ちょっとハイレベルに作ってしまいましたが、今回の目的は「線を引いて解く」を少しでも身につけることだったので、授業は「線を引く」ことに重点を置きました。点数が悪くてもびっくりしないでください。演習時間も短めでした。

 

jugyou7.18.jpg

 

 進行性筋ジストロフィーという難病を受け止め、アグレッシブに生きている春山満氏の著作「僕にできないこと。僕にしかできないこと。」(幻冬社)から、許可を得たので問題を作らせてもらいました。新しい物の見方と、「120%全力で生きる」メッセージが授業を通して伝わればいいな、と。しかし問題は落とし穴をたくさん作っておいたので(笑)、注意力や解き方のツボも力を入れて教えました。

 

 小説はかなりの長文でやりました。時間の都合もあり、まずは話の内容を長文の中でつかむことに重点を置き、その後の問題は添削でカバーするつもりでやりました。

 

 やっぱり3時間では限界があるのですが、基本になるエッセンスや国語に対する捉え方が少しでも伝わればいいな、と思います。「おみやげ問題」は家の方の分も入れておきましたので(しかも解答無し)、一緒にやって提出してもらえれば添削して返します。せっかくなんで、一緒にやりながら習ったことを「子どもに教えてもらって」みてください。「人に教える」という行為は復習になり、理解を深めます。

 

 結構、小説のおみやげ問題は難しいと思います。話し合って答えを考えてみてください。どんな答えが来るか、楽しみに待っています。

 

 まだくろねこ国語塾のホームページは直していませんが、近日中に報告ページに差し替える予定です。

 

 次の予定は少々疲れてしまって未定ですが、何かの形で実際に子供たちに指導する機会を持てないものか考えているところです。私も大変勉強になると同時に、実際に子供たちに会って意欲が湧きました。みんな可愛かったです。

 

 9月を過ぎると塾の行事や授業を邪魔しにくくなるのですが、色々と検討してみたいなぁと思っています。今日はとりあえず、無事終了のご報告でしたm(__)m

 

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