2013.01.03

ご無沙汰しています&ご報告

 1年以上空けての更新です。
 ご無沙汰しています。

 

 ちょこちょことこのブログの読者の方からメールはいただいており、古い授業の記事が役立ったというメッセージや、「国文法の教え方を書いて欲しい」というリクエストをいただいていましたが、なかなか書けずにすみません。

 

 昨年の5月に第二子を出産したこともあり、すっかり時間が無くなってしまいました。
 

 

 この1年半に起こったことで、ご報告が3点あります。

 

 

 1.新刊出ました!

 

 

 国語教師としても元文学少女としても胸いっぱいの仕事、樋口一葉の『たけくらべ』『にごりえ』を小学校高学年からでも読めるように訳しました。明治文学も翻訳しなければ読めない時代なんだなぁと嘆きつつ、樋口一葉の言葉の使い方、リズム感、芸術としての日本語にしびれっぱなし。

 

 内容を押さえてから、原文に進む人が一人でも多くなればいいなと思っています。
 解説も書きましたので、興味のある方はぜひ!

 

 

 

 2.「MAMApics」で育児コラムの連載を始めました!

 

 産前産後に読んで面白かった媒体に売り込んで、連載を持つことになりました。国語教師モードで書いたのは、以下の3記事です。

 

 「共働きで中学受験は可能か?~元塾講師の立場から~」
 http://mamapicks.jp/archives/52092428.html

 

 

 故・金子哲雄さんに学ぶ「親の言葉力」 ~流通ジャーナリストの原点は「はじめてのおつかい」~
 http://mamapicks.jp/archives/52088515.html  
 親になって読み返す『ちいさいモモちゃん』シリーズの底力! ~コドモの世界とオトナの事情~
 http://mamapicks.jp/archives/52081925.html

 

 

 他にも商品レビューや「スマホ育児」「デジタル姑」など、育児の中で気づいた題材について書いていますので、興味のある方はバックナンバーをチェックしてみてください。
  http://mamapicks.jp/author/terumi_yamaguchi

 

 

 

 3.来年4月から教育の現場に戻ります!

 

  生きるために販促や広報の仕事に打ち込んできた10年の間、教育に関する仕事やボランティアを続けてきました。機会があれば教育の現場に戻りたいといつも考えていた私に、「大阪市の民間校長公募」の案内が飛び込んできました。

 

 大阪という土地柄、教師からの反発、保護者からの要求の厳しさ、マイナス要因はいくらでも挙げられますし、収入面で言えば今のまま事業を継続する方が時給換算すれば圧倒的に楽です。

 

 また、橋下市長の施策であることで、マスコミから叩かれる可能性が高いことも理解しています。
 申し込んだ時点で、下の息子は4ヶ月。母親としての葛藤もありました。

 

 それでも「これは千載一遇のチャンスだ」と直感し、公教育についてあちこちで書き続けてきた考えを論文にまとめて提出し、合格しました。

 

 雇う側としては決して好条件ではない「乳幼児持ちの女性」を通してもらったことに、自分が課せられた役割の大きさを感じています。

 

 

 「イヅツ校長」は、11年を経てまた「校長」と呼ばれることになりました。  不安以上に、今はバンザイしたいほど嬉しいです!

 

 ホントは国語や作文の授業をしたくて仕方ないのですが(笑)、マネジメントが一番大事な仕事なので4月からがんばります。

 

 メディアやネットからありそうなバッシングについては、こちらの記事である程度お答えしています。
 http://mamapicks.jp/archives/52097445.html

 

 

 2003年ぐらいから「くろねこ@国語塾」を続けてきて、こういう展開は予想していませんでした。
 配属先は3月末に決まります。

 

 大阪市内のどこかの小学校で、毎日まいにち子ども達に出会える3ヶ月後が楽しみです!

 

 

 

 

 
 

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2011.07.14

いろいろとご案内

 この夏は久しぶりに夏休み講習に出ようと、某能○センターに応募したんですが(バレバレやん)ナンと「書類で落とされる」という失態。まぁ、もう年齢的に塾講師は厳しいのかしら……と、落ち込んでいます。

 

 

 そうは言っておれないので、近所の児童センターで「おもしろ作文教室」を1回だけ持つことにしました。夏休みの日記や読書感想文を書くのが面白くなる「目のつけどころ」と「言葉探し」の楽しさを伝えられたらと思っています。

 

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 7/21(木)10時半~12時
 吹田市竹園児童センターにて
 対象:小1~小3
 持ち物:筆記用具

 

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 後は、この夏から児童養護施設で学習指導を行うボランティア団体「arch」さんの活動に関わっています。

 

 私の中で「経済格差と教育格差」の解消はずっと課題だったのですが、少しでも行動を起こせればと思っています。

 

 詳細は別ブログの方に書いていますので、ぜひご参照ください。
 そして子どもの貧困や虐待問題に関心を持つ関西の方、特に学生の方で教師志望の方には説明会に参加していただければと思います。

 

 ◆学習支援ボランティアへについて  http://d.hatena.ne.jp/toto-siroko/20110710/1310303622  

 

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 その他、「読売受験サポート」で教育コラムを書いています。
 無料会員になれば読めますので、興味のある方はぜひ!
 「カリスマ講師の受験術」※リレーコラムです
 https://yorimo.yomiuri.co.jp/csa/Yrm0402_P/1221769889409

 

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 それから、お受験ママ必見のNHKドラマ「下流の宴」、母親・由美子像に自分を反映して胸が痛むとの声も聴かれます。

 

 面白い題材なので、教育ブログの方でコラムを書いてみました。
 読んでみてください。

 

 「受験で人生変えられますか?」
 http://d.hatena.ne.jp/toto-siroko/20110630/1309396806 

 

 

 私は「楽をさせるための受験」ではなく、「生きる力を鍛えるための負荷」として受験をとらえています。

 

 中学入試は、子どもの体と心が「負荷」に耐えられるほど成長していないので、トラブルが多いのだと考えます。

 

 節電の夏、体調管理に気をつけながら取り組んで下さい!

 

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2008.01.18

ご報告。

 ご無沙汰しています。

 ご報告が遅くなりましたが、昨年の11月7日に女児を出産しました。出産直後からライターの仕事、先日からセミナー講師の仕事に復帰しています。

 1月21日(月)発売の「読売ウィークリー」で、リレーエッセイを担当しています。
 執筆の情報はこちら>> 教育レポート/edurepo.com

 
 ずっと教育を仕事にしており、子どもを持たないまま20代前半から保護者の方の相談を受けることが多くありました。子どもがいないくせに育児や教育がわかるものかなどと酷いことを言われたものですが、親になって自覚するのは「親は我が子を教育するプロになれない」ということです。

 自分を投影して期待をかけ、焦り、子どもの評価に一喜一憂する。

 中学受験で熱くなる保護者を散々見てきて「私は子どもを持ってもそうはならない」と思っていましたが、まだたった3ヶ月にも満たない我が子の体型や発達の状態に胸が騒ぐのです。

 産まれる前は「元気であれば!」とだけ祈っていたのに、おそらく日を重ねるにつれ欲張りになっていくのだと思います。

 そして、我が子を客観視できないからこそ、たくさんの子どもを見た上でアドバイスをくれるプロに頼るのでしょう。

 他人の子は、透けて見えるんです

 複数の子、それは同時に指導している横並びの子どもだけではなく、過去から積み上げたたくさんの子どもの中に1人を置いてみると、その子の持つ可能性や問題点がふっと浮かんでくる。ある程度の仮説を立ててから保護者に家庭環境や叱り方を尋ねてみると、親自身が見えなかった、もしくは見ようとしなかったすれ違いが見えてきます。

 たまたま「受験」という機会を通じて、何人もの子ども、そして保護者を見てきました。それは、親の欲や子どもの遊びたい・楽したい本能や友だちとの人間関係がせめぎあう、凄まじい現場です。この受験をいかに「よい経験」につなげるかが、受験を指導する人間の義務だと思ってきました。

 受験は、終わった後が本当の勝負ではないかと考えます。


 明日から関西は中学入試の統一試験日です。
 大事なことを一つだけ。

 どんな結果であっても子どもが帰る場所は家庭しかなく、親が認めてくれさえすれば幸せになれるということです。

 合否に関わらず、本人の努力をめいっぱい褒めてあげてください

 ちょっと思春期に入りかけたぶすっとした男子でも、本当は何より親の褒め言葉や笑顔が嬉しいものです。親の悪口を言おうが反抗的な態度を取ろうが、教師としての私からは彼らの本音が「丸見え」でした。

 
 自分の娘に関しては、私のことを果たしてどれぐらい認識して愛してくれてるのかわかりませんが、ひとまずあやすとニコニコするようになりました。国語教師としては、これから彼女がどのように言語を習得していくのかという興味で一杯です。

 今は「あう」だの「くぁ」だの、自分の喉が鳴るのが面白いらしく、色んな声を出してみているといった様子です。

 
 もし子育てに迷った時には、この歌とこの姿を思い出したいなぁというものを紹介しておきます。

 S118

 

バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ
  そうだバンザイ生まれてバンザイ
                       
俵万智「プーさんの鼻」より

 



いつか「キーなんでお前は言うこと聴かへんねん!」と追い回す日が来ても、「生まれてバンザイ」と思った日のことを忘れないでいたいと思います。

 
 今年もどうぞよろしくお願いします。


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◆くろねこ@国語塾:役立つ厳選バックナンバーはこちら
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 >>メール
参考:中学校での講演の様子
 http://edurepo.com/?p=57


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2007.01.30

動画インタビュー・補足

昨年の秋に撮影したものですが、動画インタビューで少し教育の話をしています。
見つけた方から内容に関する質問があったので、補足しておきます。

 

 

「A-Walk」トレンドミサイル
http://a-walk.jp/vlog/061116.html  教育ビジネスの方向性について

 

 髪の毛がえらい乱れているのは、なぜだか思い出せません…
 これは知人の社長が相手だったので、ラフに話しています。

 

 

 

 《インタビュー補足》

 

 (1)最初の方で「私なんか鼻血出す人やったからね」という危険極まりない発言は、「テストって緊張しますよね」という話の流れで出てきたモノです。過去に河合塾のセンター模試で数学の時間、緊張のあまりか問題の難しさにか鼻血を出し(それもスゴイ量)、解答用紙を血に染めて残りの試験を諦めて捨てて帰ったという経験によるものです。

 

 他にも、片思いの男の子と隣の席になった初日に、鼻血を出して当の本人に「先生、コイツ鼻血出してる」とクラス中にアピールされたという何とも哀しい思い出も…。

 

 

 

 (2)塾をビジネス視点で見るあたりの話で「一部のエリート層に高い教師が投入され、その費用を支払っているのは“お客さん”と呼ばれる、受からない子たち」という話をしています。もちろん「ウチはそうじゃない」という塾があることも知っていますが、どんなキレイごとを言っても「灘・開成コース」に当てる教師にコストが掛かっているのは事実ですし、一度入塾させたら辞めさせないのは基本です。

 

 その中で、その子が行ける学校に対してベストを尽くす塾も教師もたくさん知っています。いや、講師は基本的にそれぞれの生徒に一生懸命です。ただ、構造的に塾のビジネスモデルでは「少数精鋭・全員有名校合格」のシステムの塾は個人規模でしか存在できない(会社が大きくならない)という現実は否定できないと思っています。だから、保護者は本当にウチの子は受験に向いているかどうかを、見極める必要がある。

 

 先日、関東圏の小学校の先生が「昔、中学入試ってのは本当に賢い子が学年に数人するかどうか、という状態だった。今は『その前に学校の勉強でしょ!』という子まで受験をするので困る」とおっしゃってたのが印象的でした。マスコミの煽りに乗った人もいるんちゃうかと「あるある大辞典の納豆事件」を眺めながら思うのです。このあたりは、また改めて書く予定です。

 

 

 (3)「最近の子どもはダメになったばかり言われるけど、そうじゃない」の後に編集が入ってます。私がこの後に続けたのは「大人も、社会も全体に日本人は昔に比べてレベルが落ちているんだ」という言葉です。例えば、私は今33歳です。例えば、粘り強さ・教養・気配りという点で30年前の33歳・女性に勝てないような気がする。ただその代わり、社会の流れが変わって自由に働ける環境とITという手段を得ている。その部分で、たまたま仕事ができているだけかもしれない。

 

 一度調べたことがあるのですが、昔の女性誌はもっと活字も細かく難しいんですよね。それから明らかに「真面目な議論」をしなくなった。教育の話をがっちりしましょう、という一般人を探すのも難しい。ちょっと語る人でもネット上の論客やテレビのコメンテイターの意見に便乗して、「自分で考えた」気になっている人も多いのです。私もそう陥らないように、気をつけないと危ない。頭を使う場面が減った気がしています。

 

 

 だから、大人ってだけでエラソーに「子どもはダメになった」というのは言われへんなぁ、という話をしたかったのです。

 

 もちろん、読解力・思考力・あらゆることに対する耐性には危機感を持っており、そのためにできることをしていこうと思っていますが、「プラス」も見ないといけないと思って話しています。それはもちろん、私たち世代が団塊の世代に「ダメだダメだ」と言われているから同じなんです。団塊の世代だって、戦中派から「ダメダメ」と言われてきたと思いますし(笑)。

 

 ただ「社会総がかり」でいじめを解決するって話がありましたが、今は「社会総がかり」で子どもや若い世代、そして学校教育をコケにし続けている状態に見えるんです。今までのことは「失敗」と放り出して、これから先の話をしようとしている。でも目の前には当事者が厳然として存在する。

 

 

 私も子どものダメっぷりを書くこともありますが、接している子どもに「あ、かなわない」と思う瞬間がある。そこを伸ばす方向でのキャリア教育、スキルアップも考えていきたいところです。

 

 

 

 かなり編集が入ってるので(実は1時間ほどしゃべってます)誤解を招く点もあると思います。何かあれば、またお気軽にご質問ください。

 

 

 

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2006.12.22

最近の活動。

明日から(もう今日ですね)教育カウンセラーの講座を受けに行ってきます。
添付書類にハンコをもらうため、昔勤めていた塾の校舎を訪れました。

暗闇にぽっかり浮かぶ、4階建ての校舎と塾の名前を書いた看板。
もう知っている先生も、ほとんどいません。
生徒は兄弟の名前がチラホラ。
それでも、もう離れて6年にもなるんですね。

校長をしていたころ、この校舎のことを考えなかった日はありません。
私の「生活のすべて」でした。

容赦なく、子どもたちが毎日毎日課題を出してくる。
それに必死で答えるうちに、スキルが伸びていった気がします。


「どこがわからないか、わからない」

これって子どもにとって、本当に切ない悩みなんですよね。


今は違う形ですが、この悩みに答える仕事を続けていこうと思います。
そのためにも、明日から3日間きっちり勉強してきます。


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 ≪最近の執筆・情報提供≫


●「日経Kids+」2月号(日経ホーム出版社)
P56で関西塾事情についてコメントしています。

●「AERA with Kids」Vol.4(朝日新聞社)
「後悔しない大学選び」のp102~104の関西情報を提供しています。


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2006.11.30

試験を受けよう。

ちょっと個人的なことですが、私は1つも教育にまつわる資格を持っていません。
そこで「教育カウンセラー初級」という試験を受けてみることにしました。

本当は関西で受けたかったのですが、直近では埼玉県しかないので3日間講習を受けて、テキストから出題される試験を受けます。

受験屋の本能で、過去問とか傾向とかないかネットを探しましたがありませんでした(笑)。
今、ちょっとややこしい仕事を抱えているので、それが終わったら真面目に勉強します。

民間の認定資格でどうこうなるとは思っていませんが、テキストを読んでいると自分が現場で身につけたものを裏付ける作業をしているような気がします。


講習と試験の後に、まだ22時間ぐらい研修を受けなければならないので、カウントされる教育関連の研修は積極的に出かけてみようと思います。


一番いいのは、サボっていた大学時代の教職課程の単位を取りに行き(ウチの大学は卒業生にも取らせてくれるらしいです)、教職免許を取ることなんですが…とにかく時間が欲しいです。

子どもには偉そうに指導してるくせに、自分の勉強となるとてんで意志が弱くて(涙)。大人は強制力がなくてダメですね、ホントに。


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2006.11.01

このブログについて

最近、いくつかご質問をいただきましたので、以下にまとめておきました。

 

また教育問題に関するテーマと「国語塾」を別にしようと予定しています。

 

 

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・「くろねこ@国語塾」は元進学塾(国語)・予備校講師(現代文)、現在は教育カウンセリングやライターの仕事をしているクロネコとと=山口照美のブログです。
 
 〔プロフィール〕

 

 

・バックナンバーで役立ちそうなものは、以下のサイトにまとめています。
http://www.kuroneko-kokugo.com/study.htm

 

・教え方は人それぞれです。私以外にも素晴らしい先生はたくさんいますので、自分やお子さんに合ったノウハウを取り入れて、活用してください。

 

・サイト内の文面、添付資料などは著作権が存在しますので、ご活用の際はご一報下さい。
 塾などの現場で使っていただくのは歓迎ですが、WEBや書籍への無断転載はお断りします。

 

・国語のノウハウを書くに当たって、ここではあくまで「子どもにわかる書き方」を心がけています。「国語教師のくせに言葉が乱暴だ」などのご意見もありますが、私は子どもの心に伝わらないと仕方が無いと思っています。私の方針なので、ご理解ください。

 

 

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《くろねこ国語塾のテーマ》

 

・受験国語でタフな子どもを育てる
 >>受験国語指導の中でもできる「生きる力」の育て方

 

・思考力/発想力/表現力を鍛える授業
 >>「国語の力」が根っこになる

 

・想像力=思いやりを鍛える授業
 >>小説読解は心の教育にもつながる

 

・日本語が好きになる!
 >>言葉ゲームや語句の解説、読書案内など

 

 

◆これ以外の以下のテーマについては、今後は別のブログにまとめて行く予定です。

 

 

・経済格差=教育格差にしないためには?
 >>自立学習を身につけよう!情報を集めよう!

 

・偏差値だけではない魅力ある学校の発掘
 >>無理させなくても行ける学校がたくさんある

 

・「働くってどういうこと?」
 >>職業意識の育成=職育をしよう

 

・教育問題を考える
 >>参考書籍の紹介や教育ニュースの分析

 

 

…今後は取材なども増やしていきます。
学校・塾の現場を問わず「子どもと接している方」の声は貴重です。
何か思い当たることがあれば、コメントなどで情報をいただければ幸いです。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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2006.04.23

いろいろとご報告。

前の記事を書いてから、しばらくご無沙汰していました。
理由は色々あるのですが、

◆2冊目の執筆とそれに伴うサイトリニューアル
 >>これは全く教育とかけ離れたジャンルなので…

◆こっそりバイトしていた進学塾を3月末より休職
 >>多忙になったためと、コマが合わず

◆そもそも私のハンドルネームであり、この国語塾のシンボルであった「黒猫トト」が4月1日に12歳で亡くなり、辛くて書けなくなった。


 ……こんなところでしょうか。

 教育の仕事は書く方でポツポツやっています。
 そのうち、また徐々にこちらでの情報提供も復活させたいと思います。

  
 最後に、もし私の昔の生徒が見ていたら、こう言いたい。
 授業してたら、「こう言ったかな」ということを。 


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 いっつもトトの話、喜んで聴いてくれてありがとね
 黒猫のカップや似てるジジのぬいぐるみ
 いっぱいくれてありがとね

 先生、「トトが死んだら塾休んで寝込む」なんて言ってたっけ
 ちゃんと寝込まないでがんばって仕事してるよ

 トトねぇ、最後は腎不全っていう病気で死んじゃった
 12年も一緒にいたんだよ
 でも後3年ぐらい、一緒にいられるかなぁって思ってた

 君たちに話してたころより、ずっと痩せて小さくなっちゃったけど
 最後まで私のことを大好きでいてくれたよ

 先生、いっぱいいっぱい悲しかった
 授業中、猫の死ぬ話なんて出てきたらそれだけで参ってたのに
 想像してたより、むちゃくちゃ悲しかった

 でもね
 「いっぱい悲しい」って
 のどがゲーゲーなるぐらい泣いて
 とってもとってもしんどいけれど
 
 それってトトのこと
 「いっぱい好き」ってことだったんだなぁと思ったの

 「いっぱい好き」
 だったから
 「いっぱい悲しい」

 悲しくない方が楽
 トトが死んでも「ふーん」で済めば楽

 でもそうだったらきっと
 トトいた12年間ってつまらなかっただろうな
 ちっとも大好きじゃなくて
 大好きにもなってもらえない12年間
 そんなの一緒にいる意味ないよね 

 じゃあ
 いっぱい悲しいけど
 トトのこと好きで好きで
 たくさんかわいがってきたんだからしょうがないや
 鼻水ダラダラで泣きながら そう思ってる

 「ふーん」より
 「いっぱい悲しい」の方がきっといい

 君たちもこれから色んなことに出会って
 誰かと別れたり
 何かをあきらめたりすると思う

 行きたい学校
 好きな人
 憧れの職業
 勝ちたい試合

 何でも「無くす」のは怖い
 「失敗する」のは悲しい

 でも悲しみたくないからって
 気持ちを抑えるよりも 

 いっぱい好きで
 いっぱいがんばって
 いっぱい憧れて

 かなった時はむちゃくちゃ喜んで
 ダメだった時はむちゃくちゃ悔しがって悲しむ
 
 たった1回しか生きられないなら
 「よく動く心」の方がきっと 
 「あー生きてる」って感じがすると思う

 だから
 トトを最後に埋めるとき
 よく話してた先の曲がったカギ尻尾をぎゅっと握って
 「トトありがとね、楽しかったね、大好きだったよ」って
 そう思えた
 
 そして「もう少しがんばって生きよう」と思った


 私の黒い猫のいた日々には
 毎年顔ぶれは違っても君たちがいた

 だからやっぱりイヅツ先生は大泣きしたってカッコ悪い報告と
 トトのお陰でわかったことを
 ここに書きました

 
 トトのこと
 もし覚えててくれたら嬉しいな

 

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2006.02.21

「わたしが一番きれいだったとき」

 茨木のり子さんの訃報に接した日、奇しくも期末テスト対策の範囲にこの詩が入っていた。

 
  「わたしが一番きれいだったとき」日本は戦争で、青春と女の子らしいオシャレや恋を奪われた詩人は、ひととおり憤った後で、こう宣言する。
  

  だから決めた できれば長生きすることに
  年とってから凄く美しい絵を描いた
  フランスのルオー爺さんのように
                    ね


 最後の連を解説しながら「ご冥福を祈る」ではなく、
 「長生きできておめでとう」という言葉で胸がいっぱいになった。

 私が立ち止まる時間の一番長い、彼女の言葉。


 「死こそ常態
  生はいとしき蜃気楼と」

                    (「さくら」より) 


 長い長い時間の中で、自分は何を残せるのだろう?
 そして「生の希少性」を、子ども達にどう伝えることができるのだろう?

 茨木のり子の詩には、「今を生きる」ことへの問いが詰まっている。
 言葉の一つ一つが、日常に麻痺していた感覚を叩き起こしてくれる。

 「死こそ常態

 たまたま与えられた、生きているこの人生を何に使うべきか。
 ぐずって拗ねてる場合じゃない、といつも思う。

 「あたしも強くなろうっと!」
      (「女の子のマーチ」より)


 そんな強い言葉を吐きながらも「弱さ」への目配りも忘れない、懐の深さ。
 

 「落ちこぼれ
     和菓子の名につけたいようなやさしさ」

                (「落ちこぼれ」より)

 

=================


 装丁も愛らしいので、この詩集がお勧めです。 
 「おんなのことば」 茨木のり子/童話屋

 また、彼女がいかに日本語と詩の世界を愛していたかは、「詩のこころを読む」(茨木のり子/岩波ジュニア新書)で堪能できます。日本語の名手による、名解説。入試頻出なので知られた書籍ではありますが、たまには親の方が受験や子どもの教育から離れて、読んでほしい1冊です。


 こういう詩がすっと心に入らない、今の子どもの感性と語彙力を思うと、焦燥感が湧き上がってます。

 「あらゆる仕事
  すべてのいい仕事の核には
  震える弱いアンテナが隠されている きっと……」

                  (「汲むーY.Yにー」より)

 
 私のアンテナが鈍ってないか、彼女の詩に向かうと考えさせられます。これからもよろしくお願いします、と言わせる力のある言葉の数々。

 彼女の生が残した「いとしき蜃気楼」は、読む人の心に焼き付いて、鮮やかです。


 

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2005.05.23

イベント授業について

 ご無沙汰しております。クロネコととです。

 

 えー色々ありまして、イベント授業は実施する目処が立たず、期待していてくださる方には申し訳ないのですが、この夏は難しい状況になって参りました。

 

 理由は、一つは国語とまったく関係ないジャンルでの出版が8月末に決まり、その準備で多忙になってしまったことと、イベント授業でできることは本当に小さいので、もう少しここでの情報提供に注力してみたいと言う気持ちもあります。

 

 授業の一回で、何かが劇的に変わるほど甘くないし、
 結局のところ赤字を出さないためには、そこそこいただかなくてはならない。

 

 経済格差=教育格差に対するもどかしさもあって、こうしてネットで情報提供をしている部分もありますので、少し考えてやめておくことにしました。期待してくださった方には本当に申し訳ないですm(__)m

 

 そこで、ボチボチですがここでのネタ出しを再開したいと思います。
 来週には少し落ち着きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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 ◆くろねこ@国語塾:厳選バックナンバーはこちら
  http://www.kikaku-ya.net/kuroneko/study.htm

 

 ◆「くろねこ@古文塾」はこちら。
  http://blog.livedoor.jp/kobuntango/

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