涙のカーテンコール。
「タチアナ!」
キスクラでコーチに呼びかける、選手。
日本のスケート連盟はタチアナの戦略を批判したが、浅田真央自身が批判を跳ね返してコーチとの絆を見せつけた場面。ダウングレードは悔やまれるが、とにかく泣けた。また真央嬢に泣かされてシーズンが終わってしまった。
最終滑走の緊張感。
最初のトリプルアクセルの、異様な高さ。
次に3Aを跳ぶなら、コンビネーションは絶対。
中途半端に跳んでこけたり、セカンドジャンプがつけられなかったら大減点。
3-2や別のジャンプで回避する方法はある。いくらでも。
跳んだ!
コレが「出来損ないの2A-2」の点数しかもらえないという今のシステムでは、甘んじて受けるしかない。でも、限界に挑んでこそ、スポーツ。キム・ヨナの世界最高点は、太刀打ち不可能ではないということを証明するための4分半。プログラムに調整をかけて、ベストを目指す。
最後のステップ、最高の出来だったとは思えない。
でも、そこには死力を尽くすアスリートの姿があった。
真央嬢の笑顔は最高だ!
達成感、解放感。
キスクラで点数を見た瞬間、ダウングレードを察して表情が勝負師の顔になる。そして、歓声に応えてまた笑顔になる。課題を確認して、また彼女は別次元を目指す。
今年、確かに「試合に勝つ」という点ではプログラムに無理があったと思う。でも、最後の最後でコーチが示したハードルを超えることで、この1年の成長を見せ付けた。世界選手権の台落ちで批判された「背伸び」は正解だったのだ。
天才の成長を見続けられることに、ただ幸福感を感じる。
真央劇場、涙のままに終了。
あって良かったカーテンコール、行けば良かったとつくづく後悔。
シーズンの締めくくりとして予定外、でも最高の終わり方。
ひょっとしたら、イチローばりに真央嬢も「持っている」のかもしれない。
来期はダウングレードが少し緩和されるそうで、「攻める選手」のモチベーションが上がることを祈っている。
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