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2011年12月26日 (月)

いつも通り。


「いつも通り」


 本人が繰り返す言葉、そして今シーズンの定石通り、取れるエレメンツを丁寧に積み上げて浅田真央が勝った。決して彼女に「特別な配慮」があったワケでも、「出来レース」があったわけでもない。

 

2回、フリーでミスをした。

 

彼女に勝ちたければ、十分に表彰台の2人にはチャンスがあった。自分たちもミスをした、それだけのこと。


 こうした技術的にレベルの低い試合(“自爆祭り”と呼んでいるが)は、しばしば起こる。男子フリーも、小塚・羽生・高橋の3人ともミスをしている。そうなると、後は残りの細かい部分での得点の積み重ねやショートの貯金が活きる。


 浅田真央の今期の戦い方は、意地っぱりを解いてようやく定石になっただけだ。
 ショートとフリーを確実なレベルで揃えてくる。
 フリーは2半-3や3-2-2も決めている。
 途中まではノーミス行くかと思ったほどだ。


 どうにかして彼女の口から「お母さん」を引き出したいと奮闘していたインタビュアーは、涙声で質問を投げていた。しかし、彼女はマスコミの下衆な期待には決して応えず、アスリートに徹していた。


 それは、ショートプログラムの時から明らかで、彼女がプライベートな感情を殺して演技用の笑顔で、お姫様を演じきった時にも思った。


 散々このブログで真央オバサンとしては「天女の滑り」と書き散らしていた「愛の夢」。でも、今回は洒落にならない。魂ここにあらずの「自動操縦モード」で確実に、慎重にエレメンツをこなしているのを見て、地上に帰ってこなくなるんじゃないかと不安になった。


 全体の動きはいつもより、やや固くて重い。
 笑顔は練習で張り付いたもの、音に反応して口角が上がる。

 あまりにも透き通っていて、心配になった。
 SP・FP共にNHK杯で見た時のような、躍動感や生命力に欠ける。
 佳菜子が昨年の「ぴちぴち滑り」を取り戻していただけに、対照的だった。

 

 羽が風に舞うように、跳ぶジャンプ
 これは本当にスポーツなのか、試合なのか。
 時々見失う。

 
 今年のプログラムとスケーティングが洗練されているせいか、本人は容赦なく試合だと意識してるだろうに「ひとりエキシビ」状態にも見えた。体に染みついた、演技。



 最後に2つのジャンプをミスし、それでも演技は崩さなかった。
 ステップですっ転んで「あれ?今どこどこ!?」になってた佳菜子とは、場数が違う。

 ※でも彼女の明るさはSP・FP共に救いだった。キス&クライでげらげら笑ってる顔にほっとしたり。

 演技が終わって「天女モード」のまま目を閉じた
 その表情だけで、彼女がガチガチに押し込めてきた感情がわかる。


 「1人でいるとボーッとして涙が出てくるから」と、全日本の控え室では関係者と積極的に話していたそうだ。フジテレビがヨダレを垂らして待っていたであろうそんなお涙頂戴エピソードや言い訳をカメラの前では一切こぼさず、「ミスが悔しい」と言ってのけた。

 あなたは強い。
 バンクーバーの時言い尽くしたはずだったのに、想像も及ばないほど強かった。
 表彰台でも、涙ひとつ流さない。
 「凜とした」という表現が彼女に何度か使われたが、「アンタは武士の娘か!」とツッコミたくなるほどの、もっと強靱なものを感じた。



 ……もう、今度こそ本当に「真央ちゃん」じゃなくなってしまった

 

 四大陸を調整に使い(いや、勝ちに行くと思うけど)、世界選手権に挑む。
 6分間練習で降りたトリプルアクセルに、ぞくぞくした。

 

 「なめんなよっ!」

 そんなCMをやってたのはいつだったか。
 ええ、もうどこまでもついていきますぜ真央姐さん!
 (真央オバサン改め舎弟1号)

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2011年12月25日 (日)

全日本・男子FS感想

 
 羽生の顔が小さすぎるぜ!
 羽生の首が細すぎるぜ!!
 羽生の若さがまぶしいぜ!!!

 
 ……最初の2つはどうでもいいんですが、一番言いたかったのは最後のヤツです。まぁ、もう一つ言うなら相変わらず「肉を食え!!!」ですが、フリー1位ホンマにおめでとう!

 
 感情表現が青春まっただ中、ふわっと笑顔になった時の乙女っぷりに参ってる女子チームも多いことでしょう。いえ、私はチビっ子・宇野昌麿クン萌えですがね(おい)。

 ショーマ君、浅田真央の出始めを彷彿とさせるスターオーラぶり、ジャンプは思いっきり女子構成なんですが、それ以外の要素が強いというのは期待大です。

 今跳べるジャンプは身軽さゆえ、むしろ彼の場合は音を取る能力と舞台度胸があるので、今後しっかり筋肉をつけて成長してきたら凄いスケーターになるんじゃないかと、勝手に「未来のエース旗」立てておきます。

 

 で、羽生クンに話を戻すと、彼は本当に青臭くて暑苦しくて、数年後に今日の映像見せられて「いやーあの頃は(いやん)」ともじもじする姿が想像できるぐらい、「熱血純粋スケーター」なのが清々しい。

 ええ加減ペース配分や試合運びを覚えろや!と思いつつもバテバテのロミオに、「あかん、ここで死んだらあかん、まだお話し終わってへんで!」と応援してしまう。選手として、もう少し大人になってほしい。でも、全力疾走ならではの魅力を目に焼き付けておけるのは今しかない。ああ、まぶしい。

 小塚クンも良かったんですよ。

 ナウシカは絶対選曲ミスだと思ってたんですが、彼の清潔感に馴染んできた気がします。それを思うと、ショートの“ウインクばきゅーん!路線”はやっぱり無理がある。バンクーバー直後に提言した「小塚うっふん計画」は、未だ達成ならず。でも「ノーブルでエモーショナル」という、別な次元に到達する可能性を感じさせるフリーでした。

 

 さて、昨日大絶賛した高橋大輔ですが。

 今日の「3コケでもプログラムを崩さない」ふてぶてしさもまた「キング・オブ・スケート」の条件なワケで、優勝は妥当かと。でも、それで決して満足しない彼をSPで見せつけられていますので、世界選手権に「SP・FPとも納得の演技で優勝」の期待をつなぎたいところ。

 昨日、ヤグディン&プルシェンコに並ぶスケーター降臨!と思って久々にソルトレイクのヤグディン観たら、軽々と4-3-3跳んでました。何だったんだ、あいつら……。

 でも、いわゆる技のつなぎやスピンの規定は今より厳しくない、大らかな6.0時代だったこともあり、当時のヤグディンより高橋選手の方がずっと緻密なことをやってるように見えます。

 

 現行ルールにプルシェンコを持ってきたら、クワド跳ばない黒長い人(えーっと、ライサチェクとか言いましたっけ)に負けたので、今の男子選手は4回転以外もがんばらないといけない分、しんどいはず。

 その条件の中で、今の高橋選手の滑りはやはり「キング・オブ・スケート」だと個人的に確信しています。世界選手権楽しみ!2年ぶりの優勝おめでとう!!



《余談》

 観ている最中、何度も「織田信成がここにいたら、どうだっただろう?」を考えました。でも、上位3人のように「観客の心を揺さぶる演技」(小塚クンはちょっと薄味でしたが)ができるかと言われると、ジャンパーとしてはトップレベルでも難しいな、と思ってしまうのです。

ケガや結果を出せない苦しさを、次のステップにできる選手とできない選手がいる。

小塚クンがグランプリシリーズでの悔しさをこの大会にぶつけてきたように、信成クンには次のシーズンに向けてモチベーションを上げてほしい。

……無邪気にテレビの前で拍手してそうなだけに、爺は心配でなりませぬ。

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2011年12月23日 (金)

キング・オブ・スケート!!!

まずは小塚クンが一皮むけてキレのいいスケートを見せてくれたこと、そして相当な練習がうかがえたことに喜んでいた。

その小塚選手でさえ、安全策をとって跳ばなかった4回転。
世界選手権出場ほぼ間違いなし、守りに入ってもまったく問題のない場面で、高橋大輔が4-3を決めてしまった!

ショートで!
しかも4-3!!

目を疑うよ!
メダリストかつ全日本出場10回目の超ベテラン、点が取れる要素は他にもあるし、むしろ盛り過ぎとウワサされるほどのPCSがある中で「攻めに来た」ことにしびれました。

リンクを圧するオーラ、ジャンプの安定感、ハイレベルなステップ。

ヤグディン&プルシェンコを観ながらしばしば震えた「キング・オブ・スケート」の久々の降臨にテレビの前で感涙、これがあの「ヘタレの大輔」だったなんてもう記憶が霞んで思い出せない。

技術的に同じことができていても、パトリック・チャンにこの貫禄は出せない。
それは日本人びいきも多少入ってるかもしれないが、いやいや全身から何か“王者汁”が出てるんっすよ!汁が!

バンクーバーの銅メダルで引退しないでくれて本当に良かった。
ソチ五輪が見えてきたことに、スケートファンとしてただ驚いている。

プルシェンコも練習再開したようだし、2人とも「老害」なんて言わせない進化形を見せてほしい。

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全日本の前に。

今日から全日本、その前に3つほど。

1.羽生クン乙女疑惑。

グランプリ・ファイナル、怒れる雄々しいロミオは演技終了と共に「いやん♪」と、頬に手を当てて突如ジュリエット化。我が家では「羽生クン乙女疑惑」が巻き起こっている。「オネエ枠」というには純朴過ぎる、いやどっちでもいいんだけどファイナルめちゃくちゃ良かった!

 あの高橋大輔のねちこぉぉいぃぃ色気オーラの後でも、決して負けてない「今の彼にしか滑れない」青春のキラメキを切り取ったような素晴らしいフリーでした。どうなる全日本。


2.パトリック・チャンの点数はどうなんだ。

 うーん、結果はそれなりに納得してるんですが、シーズンベストなんて出しちゃっていいんでしょうか。あまり細かい分析してないんですが、あれなら高橋だよなぁ、まぁSPダメだったからなぁ、と悶々。

 それにしても今期の高橋はもう皆さんめろめろでいいでしょう。「スケーター目線で『高橋選手はホントにスケートがうまいな』と思う」とあの超絶スムース・スケーター・荒川静香に言わせるだけのことはありました。

 

振り付けのカメレンゴさんがリンクサイドではしゃいでいたんですが、自分の作品が芸術として完成する幸福感みたいなものを感じてたんじゃないかと思います。いやー今年のフリー大好き。

 それにしてもアボットが4回転を跳んでもミスが出ればあの成績、ハイレベルな争いで久々に大興奮の男子でした。


3.有香コーチが怖いです。

 女子は男子が凄かったせいと、ムスメに邪魔され続けて印象が薄いんです……。それに好きなアリッサ・シズニーの調子が悪いのも残念でした。有香さんの前でダンナのダンジェンにしっかり抱きついてぐすんぐすんしてましたが、後で夫婦の危機に陥ってないか心配です。


 そして今日から全日本、殿の欠場はやむなしというか、ああでもコレで彼のキャリアが「才能はあるのに肝心なところで使えないうつけ者」で終わるんじゃないかと案じています。でも、すでに表現力で羽生クンに負けているので、ヘタに出てヘタに勝ってまた世界選手権でザヤってバッシングされるぐらいなら、息子をあやしながら観戦する方が……

 小塚クンだって、屈辱感にまみれてこの日を練習しながら待っていたと思いますし、他にも優秀な選手はいるので、男子も楽しみです。

 いよいよ、今日から。

 浅田選手&ママのお涙頂戴VTRで男子選手を削ったり、他の試合の映像を流したり、妙なプライベート映像を流したり、とにかく変な煽りをしないようにだけ願ってます。私がイヤなのは、そのことによって選手がムダに叩かれること。

 できる限り、クールに平等に、できる限り多くの選手を……なんて無理だよなぁ、わかってるけど、もう少し品のいい放送をしてもらいたいものです。

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2011年12月 9日 (金)

切ない。

「一億総ステージママ化」
トリノの直前、そんな見出しが週刊誌に載っていた。

「真央ちゃんを産んでみたい」
そんな女性の声が掲載されていた。

私も「真央オバサン」の1人として、
注目され愛される選手を娘に持つ(しかも2人も!)ことの
緊張感や責任感を想像してみるけれど、
どれほどの物だっただろうか想像も及ばない。

ただ素朴に、まだこれから将来がある姉妹の行く末が見られないことを、
私も娘を持つ母親として切なく思う。

そして自分が育て、自分の手を離れて伸び続ける
“スケーター浅田真央”の
誰よりもだれよりも大ファンであっただろうと想像するにつけ、
何もかもが悲しく思えます。

病弱な母親を心配しながらの競技生活だったはずなのに、
できる限り「明るく元気な真央ちゃん」だった彼女の強さ。

妹が試合に臨めるように、看病を続けてきたであろうお姉さんの強さも。

……間に合わなかった残酷さに、これ以上は言葉が出ません。

マスコミは本当にそっとしておいてあげてほしいと思います。

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2011年12月 7日 (水)

遅ればせながら

……優勝おめでとう!(遅いよ)

「愛の夢」の余韻が終わる前に、「ちっ」と「やっちまった顔」をした。あの降りてきた天女顔だったNHK杯の後でさえ、キスクラで自分の表情のリプレイを見ながら「よだれ出てた」と信夫先生に自己申告している、相変わらず天然な真央嬢である。マイク入ってるの、忘れないでほしい。


※バンクーバーSPはお気に入りで何度も見ているが、毎回キスクラで「エアローティアラ-小町~……真央だよ~」飼い犬に世界生中継で話しかけている彼女に、「おいおい世界中のスポーツ選手が憧れる五輪の舞台やぞ!」とツッコミを入れてしまう。犬たちはテレビを見て画面に飛びついていたのだろうか。


今回、SPもFPもトリプルアクセルを回避した。つまり、彼女は2年遅れて他の選手が目指してきた細かく加点を積み重ねるオールラウンドの優等生方式」を採用したのだ。

……遅いよ!
不器用な選手だなぁ。


そして、その不器用さと彼女が毎回「自分のベスト」を尽くそうと足掻く姿に、恋をする。


最近、荒川静香のトリノ「トゥーランドット」を見直していて思った。

最後のストレートラインステップに、「スケートが大好きでたまらない」幸福感が満ちている。

こんな緊張する場面で、楽しんでいる。
全ての葛藤を乗り越えて。
その爽快感に反応して、観客がどよめき続ける。


浅田真央のベストパフォーマンスは、と聞かれたら「バンクーバーのSP」と私は答える。
最後のストレートラインステップを、彼女も荒川静香と同じように楽しんでいた。

そして、今年の「愛の夢」のストレートラインステップを見る限り、彼女は「滑る喜び」を少しずつ取り戻しているように思う。

高橋大輔の今季のSP・FPや、アボットのスケートのように。
演技を見ているのか音楽を聞いているのかわからなくなる、音をいっぱいに表現したプログラム。

地上ではできない動きで、スピードで。
音楽に乗るのが、気持ちいい。
気持ちよさそうなスケーターを見ていると、こちらも幸せになる


他の選手の出来に救われた優勝ではあったが、真央バカなので「ハッピーな滑り」が見られればこちらは幸せ。

報道ステーションの特集で、ロシアカップの公式練習、最後まで残ってスケーティングを磨き続ける姿に、また惚れ直す。

どこまで行くんだろう。


……えーっと、他の選手の感想については、以下の通り(省略失礼)。


・フラットの子豚ちゃん化が進んでいる!あれでコルピより下なのは「太っていることのペナルティ」としか思えない!FPの曲が「火の鳥」だったので、「丸焼けの七面鳥」のフレーズが頭から離れなかった。

・ダンナがスローモーションで映った、フラットの悲しみを表した顔に「なんで!?さっきのスーパーより50円安いやん!」と関西のオバちゃん風アテレコを楽しんでいた。そういう親しみやすさのある選手と言っていいのか……

・コルピの美人加点を審査員はもう少し自重すべき。あのボロボロジャンプでフラットより下ってどうよ。

・レオノワは超独自路線のナイスな選手なんだけど、FPにはモロゾフの才能の枯渇を感じずにはいられない。「あれ?これ去年、安藤美姫で見た気がする……」と思わせる演技はいかがなものか。

・ソトニコワとの「愛の夢」対決、プレッシャーに自滅した痛々しさに「みんな通る道だから」と声を掛けたくなった。技術・表現力、そして精神力を要求される本当にハードなスポーツだなと再認識。

・今井遙選手と佐藤有香コーチの微笑ましいツーショット、キスクラがほわほわしてます。

羽生くんおめでとう!でも肉は食え!!!
テレ朝は放映権をなんやと思ってるねん!地上波でやれよ!

・ムスメがコルピの横にいる妖怪人間ベラみたいなコーチを魔女がいる~」と怖がるのであまり映さないでほしい。
※多分コルピだったと思うけど

……今回はこんなところです。

最近、4歳のムスメがテレビを見てると「プリキュアに変えろ」とうるさく、なかなか見られません。真央のパンツ姿はイヤみたいで、「スカートの真央ちゃんが好き」なんだそうです。

ああー週末、またムスメとのチャンネル争奪戦です。


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